わたくし魔物討伐隊に入りますわ!

「国王様がわたくしに会いたいと仰っているの?」


「ああ。父上は、この前のジャガードの呪いを解いた件でカレンと話しがしたいそうだ。だからカレン一週間後に王宮に来てくれ」


「ええ。わかりましたわ」



国王様わたくしになにを聞きたいのかしら?

あの時のわたくしが使った能力ちからは、あの時だけのもののはず・・・。


だって今までわたくしは生活魔法しか使えなかった訳ですし。

いきなり使えるようになるなんて、おかしいですもの・・・。


もしあの能力ちからわたくしに、また使えるのなら魔物討伐隊に加わり協力したいですわ。


100年振りに魔物が頻繁に現れるようになり魔物討伐隊が結成された。


魔法が使える者や剣の腕が立つ者を中心に約50人いる。

魔物の数に対して討伐隊の人数は、まだまだ少なく苦戦していると聞いた。



でもわたくしが討伐隊に入ると言ったらユリウスは猛反対するわよね。確実に・・・。




そして時は過ぎ一週間後・・・。



「カレンよく来てくれた」


「国王様お久しぶりでございます」


「早速だがジャガードの件詳しく教えてくれないか?」



そしてわたくしは国王様にあの日のことを伝えた。



「うむ・・・そうか。状況は理解した。カレンには魔物の呪いを解いた訳ではなく、魔物を浄化する能力ちからを持っているのやもしれんな」



「浄化ですか?」


「ああそうだカレン。それを確かめるためにも、魔物討伐隊に入り魔物と戦ってはくれないだろうか?」


「父上。私は反対です。魔物討伐隊にカレンを入れるなんて!危険すぎます」


「ユリウス・・・。そんなに心配ならばお前ユリウスもカレンと共に行くといい」


「っ!!わかりました父上、私もカレンと共に討伐隊に入ります」


「ああお前ユリウスにとってもいい経験になるだろう」


「国王様わたくしでよければ喜んで討伐隊に入りますわ。そしてわたくしに魔物を浄化できる能力ちからがあるのならば、こんなに嬉しいことはありません」


「カレンよろしく頼む」


「ええ。頑張ります国王様」


「父上、私がいる限り魔物であり何でありカレンには指1本触れさせませんから安心して下さい」



なぜこの王子様はこんなに自信満々なのかしらね?



「ユリウスお前はなんか履き違えてる気がするが、2人とも頑張ってくれ」


「はい国王様」


「はい父上」



そしてわたくしとユリウスは魔物討伐隊に入ることとなった・・・。

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