魔物討伐隊の皆さんにご挨拶ですわ! 【1】

国王様の謁見えっけんから数日後・・・。



オーディン王国の東にあるナート村に魔物が現れたと聞きわたくしとユリウス、カイン、シオン、テオドアはナート村へ向かった・・・。

ジャガードも『我はカレンについていくのだ~』と言って離れないため仕方なく一緒に行くことになりましたわ・・・。


ちなみにジャガードはあの一件からわたくしのそばを離れるのは嫌だと言い張り、わたくしの屋敷に住んでいますわ・・・。




おっと話がズレましたわね・・・。

わたくし達が入る討伐隊のメンバーの皆様は、もうすでにナート村に行ったと聞きましたから、現地で初会いになりますわね。


どんな方達なのかしら?

楽しみですわ♪



そしてナート村に到着し討伐隊のメンバーの元に向かった・・・。



「君たちが新入りか?」と聞いてきた彼は、銀髪長髪でブラックの瞳を持つ爽やか美形さんだった。


「ああ。ユリウス・オーディンだ。これからよろしく頼むよ」


「驚いたな。君は第1王子様じゃないか・・・ユリウス様とお呼びしないといけないよな?」


「ああそうだが、これからは仲間になるから敬語はなしだ」


「わかった・・・。俺はこの隊のリーダーをしているノア・フィリップだ。よろしく」


「ノア様カレン・アルベルトですわ。こちらこそ、よろしくお願いしますわ」


「カレン?ユリウスの婚約者だよな確か?」


「ええ、それがどうかしまして?」と首を傾げた。


「カレンここがどこだか、ちゃんとわかってるのか?」


「ええ。魔物を倒すためですわ」


「ああそうだ。そんな危険なところに君みたいな女がいても何の役にも立たないし、足手まといになるのがわからないのか?まったく・・・。これだから、ご令嬢は嫌いなんだよ!」



カチン!!

この方ムカつく言い方をしますわね!!

わたくしが足手まといですって?

それに・・・ご令嬢だからってバカにしすぎですわよノア様!!



「ええ。危険なことくらいわたくしにだってわかっていますわ。足手まといにはなりませんし、ご令嬢だからと言ってバカにしないで頂きたいわノア様!!」



「ほう・・・。なるほど・・・。カレンは普通のご令嬢じゃないことがわかった。俺達の足を引っ張らないように、せいぜい頑張ってくれ」


「ええ。わたくし、いつかノア様をギャフンと言わせますからお忘れにならないで下さいませ」


「ほう・・・わかった。楽しみにしてるよ」



ノア様ってわたくしと仲良くすると言う努力を全然しない方なのね・・・。

仲良くなれる気が、まったくしないですわ!!

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