第一章 境目の城エインフォート
第一章ダイジェスト 311年5月~311年7月
■はじめに
第一章はリプレイ『境目の城エインフォート(https://kakuyomu.jp/works/16816452219080315037)』として公開済です。
そのため、ここではダイジェスト版をお送りします。
■物語の始まり
アルフレイム大陸ランドール地方から見て混沌海を挟んで向かい側にあるケルディオン大陸の北西端、“肥沃の地”フェルライザ地方。
かつてフェルライザを含むケルディオン大陸北部を支配していた超大国・オリエンス帝国は例によって大破局で滅亡し、生き残った諸侯は蛮族や魔神との戦いに明け暮れていた。その中でも有力なシェルシアス公国の公都ユーゲニアは蛮族の攻撃を撃退し、一方でシェルシアス東部の大都市シトラスはディアボロのディロフォス一族の手に落ちた。
そこで、シェルシアス公国はユーゲニアから東に徒歩3日、シトラスから西に徒歩2日の距離にあるウルスス川河口の漁村に城塞群を築き、“境目の城”とした。これがエインフォートの始まりである。
以後200年の間エインフォートの支配者はめまぐるしく入れ替わり、100年前に現在のエインフォート侯爵の祖先が奪回してようやく人族の支配は確定した。
それでもディロフォス一族は諦めることはなかった。50年前の戦いでは先代当主のウェレリズ・ディロフォスは深手を負い、シトラスに撤退中に落命する。
そして現在。当代のディロフォス当主、魔将ウェデリリ・ディロフォスは選りすぐりの猛者“シトラス七騎”を率い、エインフォート再征服を狙っていた。
■第01話 オンロ村の焼き討ち
冒険者ギルド支部“アームドスネイク”に近隣のオンロ村の牧人が救援を求めてきた。オンロ村がシトラス七騎“獣騎”シーロフ率いる蛮族に焼き討ちを受けたというのだ。その場に居合わせたシェラルデナたちは即席の一党を組みオンロ村に急行。シーロフに連れ去られた村人の救出を求められる。
シェラたちはシーロフ一味のアジトに突入、途中で出会ったアルボルのロコトと共闘してシーロフを討ち取ったのだった。
■第02話 城下町に潜む者
シーロフ討伐で名を挙げたシェラ一行は、エインフォート侯爵の娘でエインフォート軍司令官のキルシュブリューテから殺人事件の捜査を求められる。
被害者のグスタボは、雇い主エドモンドが“操騎”アベリ・バハリに協力して街壁をくぐる地下トンネルを作ろうとしているのを諫言してレッサーオーガに殺されたのだった。
シェラたちは同じくオーガに殺されて成り代わられた石工モリス(トマ少年の父)の仇を討ち、エドモンドを捕縛してトンネル計画を頓挫させたのだった。
■第03話 ウロコ島攻略戦
依頼のついでにジューグの母方の故郷、三つ子島で休暇を楽しむ一行。
そこに、マーマンの使者クルピアが共闘を求めに来た。“海騎”ワルケリがウロコ島のギルマン勢力を率い侵攻を目論んでいるという。
彼女がウロコ島から救出したノエルは、奇しくもハーグストン王国の残党であり、シェラの旧臣ベルミア衆の一人だった。一行は三つ子島とエインフォート侯に交渉、連合軍を結成してウロコ島に攻め入り、ワルケリを討ち取った。
そして、シェラは祖国再興のため名乗りを上げたのだった。
■第04話 海中都市ジュノー
ノエルたちベルミア衆は海中都市ジュノーに漂着していた。そこで、一行はワルケリ軍に奪われたジュノーの奪回に着手する。
ベルミア衆に魔動機の心得がなかったため進入できていなかった中層部には、リュリアス王家残党が住み着いていた。彼らはデナーレ王国内の政治抗争に敗れ、テレポーターを利用して逃亡してきたのだ。
一行は彼らに悪影響を与えていた下層部の魔神を退治し、ジュノーを掌握した。
■第05話 ミノタウロスの血
“剛騎”バイソンに謀反の嫌疑をかけられた“鉄騎”フリーシアの使者レックスが救援を求めてきた。フリーシアは部下たちを救うため、本当に人族側に寝返ることにしたのだ。
一行はレンツブル砦に潜入。砦の中にあった列車を修復し、フリーシアとその部下たちを連れて脱出する。
列車に飛び移り、なおも追いすがるバイソンを返り討ちにし、一行は帰還するのだった。
■第06話 決戦、エインフォート
第02話で登場したリネアが自らの素性を明かし、シトラス軍がウデクの森の諸勢力群“ウデク五樹”に参戦を求めていると訴える。一行はシェルシアス公子カンファと共に、ウデク五樹を歴訪。エインフォート陣営に引き込むことに成功する。
ついに決戦を挑んできたシトラス軍をエインフォート連合軍は迎え撃った。
業を煮やしたウェデリリは"異界の門"を開き、制御不能の魔神将を招き入れんとする。この暴挙に"天騎”ディロンが謀反し、敵陣に混乱が生じる。
これを好機として敵陣に突入した一行は"祭騎"フォボスクを討ち"異界の門"を破壊。ディロンを倒していたウェデリリと決戦に及び、討ち取る。
シトラス軍は総崩れとなり、フリーシアと捕虜になったディロンの勧告でシトラスは開城。長年の戦いに終止符が打たれたのだ。
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