幕間
烏丸が空間転移を行ったあと鎧を着た数十人が現れ、烏丸以外の教師全員を拘束した。
「久しぶりだね、
兜を外し烏丸の前に座った幼い容姿をした少女は現在国際指名手配中の国際テロリスト集団"ケルベロス"の元首とされる史上最低最悪の討滅官、ルイーナ・ヒューストンだ。
そして烏丸の同期でもある。
「どういうつもりだ。ルイーナ・ヒューストン」
「昔のようにルナとは呼んでくれないのだね」
「黙れ、私はお前が嫌いだ」
烏丸はルイーナへ唾を吐き捨てる。
「
「なんの事だ?」
「あの日君は約束を破ったじゃないか!そのせいでボクは!!」
ルイーナが息を荒らげ、烏丸の襟首を掴む。
「本当になんのことを言っているのか分からんが」
「しらばくれるのかい。まあいい。今日はそんなことを言いに来たわけじゃないからね。君に交渉しに来たのだよ」
「交渉だと?ルイーナの国では交渉の時に交渉相手を交渉するのか」
「そうしないと君の能力は厄介だからね。さて、こちらの要求はただ一つ、
「我々が犯罪者に屈するとでも?」
「もう少し慎重に言葉を選びたまえよ、烏丸理事長」
ルイーナは拳銃を取り出すと拘束されている教師の一人の足を撃った。
「くっ、、交渉と言ったな。こちらにそれと同価値のものを用意するということだろう?何をくれる」
「君たちが最も欲しがっている情報、、"
「ーッ!?」
烏丸は驚きのあまり唖然とする。
「むしろお釣りが出るくらいだと思うけどね?どうだい?君も自分の立場があるはずだ」
「ああ、そうだな。私の立場として考えた時答えは確かに決まっている」
「さすがは我が戦友だよ、良かった良かった」
ルイーナの前に突然烏丸が現れ、蹴り飛ばした。
「ぐっ、、な、なんのつもりだい?」
「聞こえなかったのか。私は私の立場として導き出した答えだとそういったんだ」
「それなら、交渉成立だろう!!」
「いいや、違う。私は理事長だ。だから生徒を優先する!!」
胸ポケットから無線を取りだしたルイーナは息を整え叫んだ。
「君はやはり大馬鹿者だ。君に拒否する権利はない!!作戦は中止、待機中の者は睦月久嗣以外の生徒を皆殺しにしろ!!」
「どこまでもクズだな、ルイーナ。それに睦月いや私の生徒を舐めすぎだ。あいつらは私がいなくとも大丈夫だ」
「それはどうかな。ボクの部隊はボクの開発した最高傑作である"
ルイーナはその場にいた部下を連れ、立ち去っていった。
「頼むぞ、睦月」
烏丸は夜空を見上げ呟いた。
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