第21話 

 学校に着き、雫と純一と別れた俺は教室に入ると注目の的になっていた。

 なんとも居心地の悪いまま自分の席に着いた俺に柚希さんが話しかけてきた。


「ねぇ康太君、あの噂ってホントなの?」


 恐る恐るという風に尋ねてきた。

 柚希さんが言っている噂はおそらく朝、純一が言っていたことだろう。

 

 ほんとのことを言うべきか・・・悩むな。


 そんな時だった。


「おーい!!康太!!来たよ!!」


 教室の前の扉から雫が飛び込んできた。

 

 そのまま俺の席までやってきて腕をつかんできた。


「あの、雫?何してんの?」


「何って会いに来たんだよ?」


 何を言っているのかわからないといった顔で俺のほうを見てきた。

 いやそんな顔で見られましても。

 

 雫が教室に入ってきたときは騒いでいた男子も今ではなんか静かにこっち見てるし。

 心なしか俺を見る視線に殺意が紛れていて怖い。


「ほら康太行くよ」


「どこに行くんだよ・・・。もうすぐHRだぞ」


 そこまで言ったところで俺は気づいた。

 雫の肩が微妙に震えている。

 

 それに気付いたからにはもう雫のことを放っておけなかった。


「はぁ、、、ほら行くよ」


「え?」


「どこか行くところがあるんだろ」


 俺がそういうと雫は笑顔になって


「うん!!早く行くよ!!」


 雫に手を引かれて俺たちは妙に静まり返っている教室を後にした。



_____________________________________


 どうも始龍です

 大学のほうで期末レポートが溜まり始めてそれやってたらこんな遅くなりました。なので課題のほう一回片付けないといけないので一週間ほど更新を停止します。


 この話がもしよければ応援と星とフォローのほどよろしくお願いいたします。いつも自分の執筆の励みになっています。また次の話でお会いしましょう。





 

 

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