第11話 結末

 「こちらこそ二人とは長い間一緒に過ごしてきて、いつの間にか二人のことが好きになっていた!だからこちらこそよろしくお願いします」


 震える声で俺が言うと二人は笑顔で喜んでくれた。


「あ!こーくん言うの忘れてたけど私たち以外の女作ったら許さないよ?」


「大丈夫だって亜紀ちゃん。康太に限ってそんなことしないってw。信じてるからね?康太」


 目のハイライトを消した亜紀に、顔が笑っていても目が笑っていない姉さんがそんなことを言う。確かに今姉さんと亜紀以外に好きな人はいないから、そんな心配はしなくていいのだが・・・

 

 そんなことを思っていると姉さんが突然部屋を出て行った。何をしに行ったのだろうか・・・


「ねぇこーくん?」


 突然話しかけてきた亜紀に少し驚きながらも、何とか平静を保ちながら返事をする。


「なんだよ」


「私たちってこーくんの彼女になったわけだし」


 そこで亜紀は言葉を切ると同時に姉さんが戻ってきた。よく見るとその手にはどこかで見たことがあるようなUSBが・・・ってそれは!!!!

 姉さんの顔も般若みたいになっているしこれもうおわったな。


「こーくんこういうエッチなのはいけないと思うんだ。ってことでお仕置きね!」


 てっきり忘れてると思ってたのにって言うかなぜ姉さんが知ってる?楽しそうに言う亜紀も若干怖いし・・・


「なんでばれたかって顔してるね。理由としては私が康太のお姉ちゃん兼未来のお嫁さんだからだよ!!」


「すげえなお姉ちゃんって。って言うか未来のお嫁さんってなんだよ。そもそも姉弟で結婚はできないぞ」


 俺はいたってあたりまえの事実をいったはずなのだが、姉さんはやれやれといった顔で首を横に振って、


「あのね康太、事実婚って知ってる?」


 姉さんの言葉を引き続くように亜紀が言う。


「さっき雫さんと話して書類上は私がこーくんのお嫁さんだけど、雫さんも私たちと一緒に暮らすの」


「私は周りに認められなくても康太と一緒にいられれば書類上で結婚してなくても私は幸せだから」


 女の子にそんなことを言われたら男の俺としてはもう断れない。それに姉さんのその若干儚い顔は反則級に可愛すぎる。


「ということでこーくん!念願のお仕置きタイムだよ!」


「今すっごい、いい感じだったのにそういうこと言うなよ・・・」


 亜紀の言葉でもう俺の中では顔が真っ青になって恐怖しか湧いてこない。

 そんな俺を見かねたのか姉さんが助け舟を出してきた。


「まぁ亜紀ちゃん。とりあえずまずは康太の手作り料理食べよ。康太のご飯すっごいおいしいから。それに康太もそんな顔真っ青にしないで。康太にとっても悪いことじゃないから」


 正直俺にとっても悪くないお仕置きなんて想像つかないから逆に怖い。

 

 そんなことを考えていてもしょうがないので、切り替えて料理をしようと思い、買ってきた食材を使って晩御飯を作ることにした。

 

_____________________________________


 どうも始龍です

 今回も終わり方が悪いですね。ほんとすみません。


 話は変わるんですが前に言っていた新作なんですが、設定はできたのでもう少しでお届けできると思います。でも設定しか考えてないので、またノープロットになってしまうのですが。それでもできるだけまともな話にするのでお楽しみに。


 また今回もいつものようにこの話がもしよければ応援と星とフォローのほどよろしくお願いいたします。たくさんの星とフォローが自分の執筆の励みになってるんでよろしくお願いします。それではまた次の話でお会いしましょう。

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