第8話 修羅場?

 俺たちが家に入ってから数十分たったが誰も口を開かないまま俺たちは、リビングにいた。

 そんな気まずい空気を断ち切って最初に口を開いたのは姉さんだった。


「それで結局亜紀ちゃんは何しに来たの?」


「だからさっきから言ってるじゃないですかお義姉さん。こーくんと結婚を前提に付き合ってくださいって告白するためにって」


「・・・結婚を前提になんて言ってなかったし」


「どうせ高校卒業したら結婚するんだから、たいして変わらないでしょ?」


小さな声で否定したのだが、耳がいいのか、すぐに否定されてしまった。高校卒業したら結婚とか初めて聞いたんだが。


 そんなことを亜紀が言っていたら、案の定姉さんが怒り出した。


「そんなこと認められるわけないでしょ!?第一今まで連絡もしなかった人がいまさら何言ってんの!?」


「確かに今まではずっとこーくんに電話もしませんでした。でもそれは私のこーくんに対する愛の再確認。こーくんと離れていたこの三年間、こーくんへの愛は減るどころか、むしろ増えていったのです。なので今こうしているわけです」


マジか。今まで亜紀から連絡来ないなと思っていたけど、まさかそんなことを考えているなんて思ってなかったからちょっと感動したわ。


「まぁあなたがそんなことをしている間、康太すっごい寂しそうだったなぁ。そんな康太は見てられなかったから、私が慰めてあげていたら康太が姉弟ではなく異性として好きになったの。だからあなたがいないこの三年間で康太とずっとイチャイチャしてたからもうあなたのつけ入る隙なんてないわ」


 こっちからも衝撃発言出たよ。でも確かにこの三年間、急に俺が風呂に入ってきたり、一緒に寝ようとして来たり、やけにスキンシップ多いなぁと思っていたけど。

 それに姉さんスタイルいいから何度寝不足になったことか、、、。


「あなたたち姉弟でしょ!?何してんのよ!それにあなたみたいな人に触れられたらこーくんが穢れてしまうでしょ!?それにあなたたちは姉弟なんだから私がこーくんと一緒になるべきです!!」


うんそれもなかなかおかしいと思うんだけど、っていうかなんか俺に対する愛重くね?いやまあね、愛が伝わってきて嬉しいか嬉しくないかで言うと圧倒的に嬉しいんだけどね。あれ?もしかして俺、亜紀に絆されてる?


 そこからも二人の喧嘩は続き、ついに二人が俺に対する愛を述べ始めて、恥ずかしくなった俺は、逃げるように夕飯の買い物に出かけた。

 

 スーパーまでの道のりを歩いていると姉さんからライスが来た。


『亜紀ちゃんもうちで食べるから三人分でお願いね♡』


 ・・・新婚の夫婦かよ。


 二人のあの様子から、亜紀は姉さんが家に帰らせると思っていたからすごく驚いた。あまりの変わり身のはやさになんか嫌な予感がするが、、、

 

 うちは、父さんが海外に出張に行っていて帰って来ず、母さんも地方によく出張に行ったり、会社で寝泊まりしているのでむしろ帰ってくる日はごくまれだ。


 買い物が終わって家に帰ろうと思っていたら、偶然純一に会い、大事な話があるというので、俺たちは姉さんに遅れるとライスで知らせて、俺たちは近くのカフェに向かっていった。


_____________________________________


 どうも始龍です

 当初は姉さんはブラコンだけど、恋愛感情は全く抱いてなくて康太が悩んでいるときにアドバイスをして導いていくっていうのを考えてたんですけどねぇ、実はこの話を書く前にカクヨムで姉弟恋愛もののてぇてぇやつを読んでしまってねぇ、これはもう書くしかないだろっていうことで急遽変更しました。これこそがノープロットのなせる業!俺は自由だ!


 またこの話がもしよければ、応援とフォローしてくれるとほんと作者の励みになるんでお願いします。


 




 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る