第3話 普通のありかた
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『やーいやーい、親なし子』
「ぅぅぅ、うえーーーん」
「おめえらぁ‼なにしてんだぁぁぁぁ」
『うわー!先生だ!みんな逃げろ!」
「ぅぅぅ。ごめんね?こーくん。ごめんね?こーくん」
「・・・気にするなって●●ちゃん」
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「一日経ったってのにこの暑さかよ」
今朝も異常気象の影響なのか気温は30度を維持していた。総評、季節感仕事しろ。
登校日初日を無事に終了し二日目の今日も普通を目指している俺は今日も一人で下森高校へ向かっているとやはり純一が来た。
「なぁ。お前は人を待てないのか?」
「あのな、俺は毎回お前の家に行ってんだわ。そしたらおばさんお前がまだ起きてねえって言うんだよ」
そうなのだ。俺は中学生のころから毎朝純一の家へ行っているが、俺が行ったときこいつが起きていたためしは一度もない。
「待っててほしかったらもっと早く起きるんだな」
「朝電話かけてくれね?それでおきるから」
「そんなことすんだったら目覚まし時計買えよ。一生使えるぞ」
「やっぱそうだよな。ちょうどお袋にも言われてたし買うか」
そんなことを話していると、ふと純一が聞いてきた。
「ずっと前から思ってたんだけど、お前の言う普通の学校生活ってなんなの?」
確かに普通、普通といってきたが普通は人それぞれだ。
「お前の普通を決めといたほうが目指しやすいんじゃね」
俺は今まで普通、普通といってきたが今までどこをもって普通とするか決めていないことに気づいた。
「でもやっぱり康太に彼女とかできたら一緒に帰る人いなくなるな」
「急にまともなこと言い始めたと思ったら結局そこかよ」
そんなことを話していると学校に着き、俺たちはそれぞれの教室へ入っていった。
「よう、康太。おはよう」
「お、おはよう遼河」
、、、印象変わりすぎだろ。一瞬だれかわからんかったわ。なんかコミュ症みたいになっちゃたよ。確かに昨日の夜ライスしてもっとフランクでいいっていう話になったけどさぁ。
「康太どの部活入るか決めた?」
「一応弓道部にしようかなと思ってる。お前はどうせサッカー部だろ?」
「まぁそれしかないかなって思ってるから」
昨日ライスで話していたがこいつはかなりサッカーがうまく、全日本の選手候補にも選ばれたというのだ。ラノベみたいな人ってほんとにいるんだな。
すると前のドアが開き担任が入ってきた。
「よっしお前ら今日は班ごとに学校探検するから、まず班決めるぞ」
そうして班決めをすると4人いる班員の中の1人の女子が声をかけてきた。
「ねえ遠藤君、もしよかったらこの班の班長やってくれない?」
そう声をかけてきたのは、ぶっちゃけ言うとどこにでもいそうなロングの普通の女の子だった。
普通の陰キャならここでまともに女子と話せないんだろうが、俺には昔、仲の良かった女子がいたので普通に話せるのだ。
「私の名前は如月柚希。これからよろしくね!」
「俺は遠藤康太。こちらこそよろしく。でもどうして急に班長に推薦してきたの?
?」
「それはね?昨日の自己紹介の時に君が何かを目標にして高校生活過ごそうとしてるのがわかったからなんだ」
こいつなんでそんなことわかるんだ?
「なんでそんなことわかるのかって顔してるね。君結構顔に出るタイプだよ」
「俺は班長やってもいいけど、ほかの人の意見も聞かなくちゃな」
そう俺がいうとほかの二人も声をかけてきた。
「僕は遠藤君が班長でもいいと思うよ」
そう声をかけてきたのは眼鏡をかけていかにも真面目ですという雰囲気の男子だった。
「あーしも別にあんたがやってもいいと思うし」
今度は金髪童顔のいかにもギャルですという雰囲気だった。
「ところで君は何を目標にしてるの?」
「俺は実は中学生の時陰キャで、高校生活普通に過ごしていきたいんだ」
「ということは陰キャ卒業ってことかな?でも遠藤君は何をもって普通とするんだい?」
そう真面目君に問われたときすぐに返答できなかった。それは朝純一に聞かれた内容と一緒だったからだ。
この問題を何とかしないと俺は普通を目指せない気がしていた。
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はいどうも始龍です。
マジで暑い。今日なんて最高気温30度超えてたし、梅雨はいったいどこ行った。
そういえばある程度この物語の構成を頭の中でボヤっと考えてみたんすよ。そしたらヤンデレヒロインの出番はある程度先になってしまうんですよね。ヤンデレタグなのにスミマセンね、なんか。
この作品にも応援やフォローしてくれると作者が狂喜乱舞します。モチベにもつながりますしね。モチベがなくても定期更新するんですけど、キング オブ 駄作になってしまうんでマジお願いします(土下座)。
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