Chromebookを執筆で使う

 Chromebookを執筆環境として活用する方法は二つあると考えています。


 一つ目は『グーグルのエコシステムを利用する』方法です。


 二つ目は『Crostiniクロスティーニを利用した独自エコシステムを構築する』方法です。


 何も設定していない状態のChromebookから執筆するための環境を作り上げる難易度を考えると、グーグルエコシステムはかなり易しい難易度です。基本的にログインしてしまえばすべて利用可能です。


 一方、Crostini方式については難易度は高めです。とくにこのような用語が分からない場合は超絶難易度です;『Linuxリナックス』『コマンド』『bashバッシュ』『debデブ』。ただし、Crostini方式ではかなり自由度の高い構成を作ることができるため、挑戦する価値はあるでしょう。


 まずはグーグルエコシステム方式です。前述したとおり、Chromebookにログインした時点で準備完了です。Googleアカウントでログインしているということは、すでにグーグル社の展開する個人向けサービスを利用できるからです。


 この方式では文章データをGoogle Driveに保存します。文章本体はGoogleドキュメントで作成します。また、創作における設定などについては、画像であれば同じくGoogle Driveに保存すればよいですし、表のようなデータについてはGoogleスプレッドシートがあります。


 Google Driveはクラウドストレージのため、インターネットにつながらなければ何もできないのではという懸念を持つ方がいるかも知れませんが心配無用です。インターネットに繋がっていない状態でも一時的なデータとして端末の中に文章を保存しておく事ができます。端末がインターネットに繋がったことを検知すると自動的に同期を取ります。この動作を利用者は意識する必要はありません。


 書いて、移動して、書いて。意識することはそれだけです。


 この方式はグーグル社のエコシステムにがっつりロックインする方式ですが、ロックインするからこそのメリットもあります。


 すごく楽です。やることといえばGoogleアカウントを作成してログインすることだけです。それさえ乗り越えれば準備完了。その後の操作についても、同じ企業が提供するサービスということで統一された操作感のもと作業ができます。未来に何が起こるか分からないとはいえ、グーグルという巨大企業がなくなるときはよっぽどの事態でしょう。もしかしたら私達がこんにち『ウェブ』と表現しているものがなくなってしまうかもしれません。いっそのこと依存してしまってもよいかもしれません。

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