第19 話美少女吸血鬼の秘密
三人はお風呂場についてしたくをしてからお風呂掃除をし始めた。
と三人は黙々とお風呂場の床や大浴槽などを掃除をしてから2時間が経過した頃には掃除は終わっていた。
「ようやく掃除終わったな、早くお風呂入って教科書貰って予習して備えるか」
「面倒だけどそれが一番無難ね」
「えぇーお勉強するの?」
「「するしかないでしょ」」
「ハモった」
と小話をしながら服を着替えて大浴槽に浸かる三人であった
(にしてもいつ来てもここ広いな男子用のお風呂とは大違いだな、おまけに堕天使もいるし)
(また貴方ですか今度はなんのようで)
(見事にスルーしたわね。まぁそんな事事はどうでもいいわ、今日は貴方と話に来たのよ)
(お話ですか)
(そうよ、まぁその前に横にいる二人が貴方に話しかけてるから早く返事しなさい、その後に私が話しかけるは)
「ねぇねぇ」
「うん、何どうしたアリア」
「大丈夫?さっきからずっと話しかけていたのに」
「大丈夫大丈夫、でなに?」
「なんで、そんなに距離取ってるの?前はそこまでとってなかったのに」
「前と言うことは貴方たち罰則初めてじゃないのね、通りで手慣れていると思ったわ」
「そうなの」
(なんでこいつは前にも俺が女子風呂に入った事に対してその態度を取れるんだ?…まぁ年齢も年齢だからかな)
「で話戻すけどアーちゃんなんで距離取ってるの」
「なんとなくだよ疲れてるから動くのも面倒くさい」
「疲れてるってお風呂掃除しかしてないでしょ」
「確かにそうだわね、それで疲れてるっていうのは」
「昨夜誰かさんが俺の事を吸血した挙げ句に朝餉もなしで風呂掃除させられてるからね」
「「あー・・ごめんなさい」」
「うん」
「私はもう上がるけどアーちゃんはどうするの?」
「俺はもう少し使ってるよ」
「そうわかった、ラシビアちゃんは?」
「私ももう少し使ってるわ」
(お前もささっと上がれよな)
「そうわかったじゃ先に上がってるね」と言いアリアはお風呂場から出るのであった
「ねぇ貴方」
「なんだ」
「貴方って本当は何歳なの?」
(こいつまさか気づいたのか?どうするここは神聖ケェリア王国だぞ名前の通りに神聖がつくほど宗教に五月蝿い国だ、もしここで俺の秘密がバレた日には魔女狩りがされるなどうにか平成を装う)
「なに言ってるの?正真正銘の7歳児だよ」
「そう隠したいのならそれでいいわ、かわりに一つ教えると吸血鬼という種族はヒト種族で言う5歳になるまでに30年かけて成長するのもちろん30年かけてようやく精神年齢もヒト種族の5歳児なみになるわ、それからは17歳あたりまではヒト種族と同じように成長してからそこで成長は終わり不老超長寿になるの、まぁ正確に言うと長い年月をかけて老けて行くけどね」
(なかなか面白い歳のとり方なんだな少し羨ましい)
「羨ましがる物でもないわよ、それで吸血鬼にはもう一つの身体的特徴があるの」
「どんなだ」
「吸血してる人の魂の年齢も分かるのよ、血には魂の一部が混じってるのだけどそこで魂の熟成具合が分かるのよ」
(あれこれ誤魔化せなくなってるのか)
「精神年齢とは違うのか」
「そうね精神年齢とは別物ね、それで美味しい血と言うのは肉体の年齢が魂の年齢より若い人よ」
(これ、バレたな苦笑前世に比べたら良い人生だったな友達は出来たし女性恐怖症も少しは治ってきたしなw)
「何が言いたいか全くわからないが」
「笑笑笑安心して頂戴私は貴方の事をバラすつもりはないわ」
「宗教裁判とかも?」
「何十年前の話よ神聖ケェリア王国で宗教裁判が行われたのは89年前よ、最近は聖職者はそんなに政治介入しないしね、なんなら国名に入ってる神聖の部分を排除するという思想も広まり始めてるわよ」
「そうなんだって、ラシビアさん貴方本当に僕と同じ歳なの?」
「そうよヒト種族でいう7歳よでも吸血鬼でいうと37歳ね、偶にあるのよ長い幼少期時代をヒト種族と同じようにの精神が成長することがね・・・だからある意味では貴方とほぼ同じ年齢だわ」
(完全に俺が前世も合わせて30なのバレてるな)
「・・・」
「べつに言いたくないなら良いわ、色々あるのは私も良くわかるのだものでもこれだけは覚えておいて」
「何をだ」
「私は貴方の味方だわ」
(こいつは何を考えてるんだ)
「なんでだ」
「そうだね、理由は色々あるけども面白いし、貴方の創る将来の結末を見たいし、同じ仲間だからかな」
(なんて言えばいいんだよ、面白い?俺の創る将来?、同じ仲間と言いのは同じ年齢と言いことなのか)
「色々と言いたげな顔してるわね、一つだけ質問に答えるわ」
(なぜに一つだけなんだまぁいい、一番気になる事を聴くことにしよう)
「俺の創る将来の結末ってどういう意味だ」
「私も知らないわね、でも貴方がこの世界で何かとてつもなく大きくな事をする予感がするのよ」
「・・・」
「あのガビエル像いいわね」
「どこが」
(正気なのか)
「あのガビエル像は神聖ケェリア王国の建国に携わった一人の大司教が作った物なのよ自分の命と引き換えにねそしてこの像が出来てからは色々な災害が静まったのよ、でもこの像巡って各国がこの国に侵略した事もあるのよね、これに困った初代国王はこの地に教会兼孤児院を建てたのよ」
「そんな歴史があったんだ、でもどうして急に」
「貴方あの像の事を憎んでるでしょ、私の前ではいいけど旧教徒の前でしたら殺されるわよ」
(ポーカーフェイス出来てるつもりだったのに顔に出てたのか、にしても旧教徒とはなんだ)
「旧教徒って?」
「貴方って算術とかには詳しいのに宗教や政治には疎いのね、旧教徒はガブリエルを信仰する宗教よ宗教名は月光教ね」
「そうなんだ」
「そうよ、決めたわ貴方私とあの子に算術教えなさい、そして私は貴方に政治や宗教、隠し顔を教えるわ今晩にでもね」
(隠し顔はポーカーフェイスの事かな、色々教えてくれるのは有り難いな素直に快諾するか)
「わかったよろしく頼むよ」
「そうこないとね、早速今晩にでも教えるわね、皆が寝静まった頃に迎えに行くから宜しく」
「うん」
「私はもう出るわ、貴方も早く出なさいアリアちゃんが心配するわこのあと色々予定あるしね」
「わかったよ」
と会話を最後にラシビアはお風呂場から出てアミンは再びガビエルと話し合うのであった…
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