ボッチじゃない！と言いたいがボッチだ

第9話

「君だろう会長の恋人は？」と言われた。何だろうこのイケメン。

俺は思わず後ろを見てしまう。

後ろはに人がいたから譲る。

「いやいや君だから！」

「いやいや俺ですか？」

「そう君！この僕が如月有栖にアタックしてるのを知って君は彼女に近づいているのかね！」

「はぁ？そもそもー」

「勝負だ！どちらが彼女に相応しいか勝負しよう！！今日の放課後に校庭で待つ！では〜」

最後まで話させてお願い。

「え。どういうこと？」

「お〜い朝礼始めるぞ〜座れ〜どうした一人？」

ふゆみん先生が入ってきた

「いや。嵐が来ました」

「はぁ今日は晴れだぞ。いいから座れ」

「はい」

本当に嵐が来たのに（別の意味だけど）

昼休みまたしても先輩が来た

「先輩俺を毎回お昼に誘わなくてもいいですよ。その〜悪いですし」

ざわ　ざわ　ざわ　ざわ

（おい。あいつ如月先輩の誘い断ったぞ）

（信じられないお姉さまの誘いを断るなんて！！）

クラスからそんな声が聞こえてきた。

そして先輩の答えは

「そう」と答えて行ってしまった

何だか勿体ないことをした気がするが断ってしまったものは仕方ない。

俺は飯を食べそのまま机で惰眠を貪った。

だがそんな至福の時間も邪魔が入る

「おい！起きろ！一人！」

「まだ、朝じゃないよ〜もう〜」起き出す俺

「朝どころかもう放課後だけどな！お前！午後の授業聞いてなかったろ！」

「聞いてましたよ！失礼な！」

夢の中でな

「お前今夢の中でと思っただろう」

鋭い何で分かったのだろう？血が通ってるからか？

「お前の考えくらいわかるわ。こんな小さい時からみてんだからな！」

「今じゃもう俺が見下ろしてますが」

「うるさい！背のことは言うな！！」

「いいじゃないですか〜ちょうど頭に手が届きますし」なでなで

「子供扱いもするな！お前！イケメンじゃないにそんなことするなよ！きもいぞ！」

「う。なんて心を抉ることを言うんだよ！」

（そんなイケメンが偉いか！くそ！イケメン？何か忘れてるような？）

「どうしたんだ？一人珍しく悩んで？」

心配そうに覗き込む冬美先生。

「いやなんか忘れてるような〜ん〜何だろう？」

「忘れてること？ああ〜そういえばお前生徒会に行かないといけないんだった！早く行った！行った！」

「ええ！それ！決定なんですか！俺もう生徒会の一員なんですか？」

「もう決定だ。」

「と言うかそんな簡単に生徒会入れるんですか？普通は入れないでしょ？」

「普通ならそうだが今回は違う。簡単に通ったぞ。お前みたいな問題児でもな」

（問題児だと思うなら生徒会に入れようとするなよ）

「はぁ〜もうやだな。今日のところは帰るか！」

「待て待て帰るな！今日から生徒会だからな！もういいから来い！！」

俺の腕を掴み無理やり行かせようとする。

「ちょっ！逃げないから引っ張らないで！！」

「信用できるか！」

そのまま連れてかれる俺。

でもな〜なんか忘れてるような気がするんだよな〜

まぁ今思い出せないんだから大した用事でもない気がする。

「ぶえくしょん！誰か僕の噂してるのかな？」謎のイケメン。