第3話

トントン


「は〜い。空いてますよ」


なんとおっとりした声が聞こえた。


「二人ともいるな。紹介しようこれが近衛一人(このえひとり)私の甥っ子でもあるからよろしくしてやってくれ今日は生徒会に手伝いだが後々入ってもらうかもしれないから厳しくしていいからな」


長い。そして入らないから生徒会。


「よろしくお願いします。近衛一人です。あと生徒会には入りません」

俺は先生の後ろに隠れながら言った。


「声ちさ!もっとちゃんとしなさい。さっきまでの威勢はどこに言ったの!」


「だって〜」


「いいから行きなさい」

なぜか母親に言われて友達作りなさいと言われた気分。


「私は2年の特進クラス神奈月加奈(かんなづきかな)よろしくね〜後輩くん」


何となく大和撫子みたいな感じみたいな人だな。見た目優しそう。


「2年の特進クラス如月有栖(きさらぎありす)よろしく」


この人は直近で見たが綺麗だな銀髪でハーフそしてクール。萌のバーゲンセールスみたいな人。

そして俺は挨拶に小さな声で


「今日1日よろしくお願いします」


「声小さすぎでしょあんたの図々しい態度はどこに言った」

冬美先生は突っ込みを入れる


「んじゃあ私仕事あるから一人途中で投げ出したら毎朝起こして無理やり学校に連れ出すから」

地獄すぎるそれは勘弁してくれ


「待ってよ〜普通可愛い甥っ子を置いて逃げるの!」


「逃げねぇよ仕事に戻るだけだいいかげん離れろ」


「ひどいボッチの僕がここに1日いられるわけないじゃん」


「いやいろよ。それにお前もこのまま友達いないままではダメだろ。頑張れ」


そう言い残し帰ろうとするが


「いや、いてくれよ。初めてくる場所に置いていく気ですか?」


「小学生じゃないんだから。」


「いないなら明日から学校不登校してやる」


「おま。小学生でもまともなこと言うぞ。しょうがないいてやる」


「神奈月。一人に仕事教えてくれないか?」


「はい〜」この人優しく教えてくれるわけか


「この書類をパソコンに打ち込んでいってくれればいいから」


なるほど

「こんなふうにですか。」


「そうそう。あとは保存ボタン押して終了。取り敢えずこれをやってくれる」


「わかりました。どれくらいあるんですか?」


このくらいドサッと出される


「このくらい💕」


これやばくね。


「神奈月お茶入れてくれ」

この先生くつろいでんなスマホまで見て。というか助けてくれよ。


「先生手伝ってよ」


「一人の仕事なんだから一人がやるんだそれを終わらせたら帰っていいから」


「いや先生それは流石に無理ですよ」神奈月先輩が言った


「ジー」と見ている如月先輩


「その言葉忘れないでください」


1時間後


「終わりました!!!」


「「早い!!」」神奈月先輩と冬美先生が言った。


「帰ってもいいですか!」


「う。なんていい笑顔。いやお前流石にミスもあるかもしれないだろうし帰るのはまずいだろ」


「それもそうですね。チェックお願いします。誰がチェックするんですか?」


「チェックは有栖がするわ〜」


そこには無表情の少女がいた。なんか怖い。


「お、お願いします。」パソコンを渡す。


「うん」


なんか緊張するな。


「ここ間違ってる。あとここも」


次々と指摘を受ける。。美人が無表情で指摘するのはかなり怖い。


「は、はい。すいませんでした」


「いい。初めてだから慌てなくて大丈夫」

淡々と言われた。


「慌てなくて大丈夫だからね〜」なんて言われながら神奈月先輩に紅茶を出された。

優しい人だな〜と思ったがこの量の仕事を渡してきたんだから結構スパルタなのかもしれない。


さらに三十分後


「はぁはぁ。できました」


「すごくよくできてる。頑張った」


そんなことを言われた。まぁ嬉しいことはないんだからね!と心の中で思う。


「んじゃあ。帰ります。先生いいですよね?」と俺は確認をとる。


「ああ。如月が良いって言ったら別にいいぞ〜」と言われたので帰るとする


「んじゃあ。帰ります。お疲れ様でした」


「「「お疲れ」様」」三人に言われて帰った。


こうして俺は学校を後にする


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