第2話

「生徒会?何で?」


「生徒会。今二人しかいないのは知っているな」


「知りません」


「一人(ひとり)それは学校に興味なさすぎでしょ。だからボッチなんだよ」


余計なお世話だ。


説明受けた話はこうだ。生徒会長が完璧すぎてみんな自信無くして辞めたらしい。

今は会長との副会長だけだそうだ。


「そんなの俺いらないだろ生徒会長一人で足りてんだろ?それに近衛先生が何で生徒会のお世話してんの?」


「このままじゃダメだろ二人だぞ。それに私は生徒会の顧問だ。」


「顧問って何かの冗談?」


「本当だ!!こうみえて優秀なんだぞ」


「優秀なのはわかるけど近衛の血を生徒会に生徒会顧問をつけるなんてあの校長ギャンブラーだな」


「自分の家のことをよくもまあボロクソに言えるな」


「いや母さん、叔母さんがもここで問題結構起こしたんじゃない校長もああ言っていたし」


「いや昔のことは時効だし叔母さんいうな。あと学校では先生だ。」


「で?先生俺本当に手伝わないといけないの?」


「当たり前だ。できれば生徒会に入ってほしいぐらいだ」


「嫌だし。」


「何でだ?生徒会は美人二人だしボッチ卒業も童貞も卒業かもしれないだろ?」


「余計なお世話だし!」

人が童貞心配する前に婚期心配しろ!!


「今婚期心配しろと思っただろ?」


「思ってません」

鋭い野生並みだ。いや女の勘かどちらにしても恐ろしい。


「それに美人で可愛いんだからいつでも結婚できるだろ」


少しロリ属性高いが胸でカバーできるだろ。


「ま、まぁな私は美人で可愛いからな〜」

いやそこで照れられても。


「だけどな一人。」


「何だよ?」


「美人で可愛くてもいい男に出会えるとは限らないんだよ」


深い。まるで沼みたいに深い。


「そんなこと言われてもなんて返せばいいんだよ俺は?」


「先生可愛い、美人いつでも結婚できますと言って!」


「・・・・・・・・・」


「はは。笑えよ」


いや、もう笑えるとこないよ。というかコメントが出でこない。


「せ、先生人間顔だけじゃないですよ」


「喧嘩売ってんのかな」


あ、間違えた。


「あ、僕塾の時間だ!」


「何が塾だ。全部長続きしないで辞めてんだろ。いいからこい何が何でも生徒会の手伝いさせる!」

俺は引きずられるように歩く。


「痛い痛い首が閉まる。歩くから引っ張らないでくれ!!」


しばらく歩いて生徒会らしいところに着いた


「ここが生徒会ですか?」


「一人は生徒会も覚えてないのか?そんなことじゃ苦労するぞ」と言われたが反論したい。


「いやこの学校が広いんだろが」

そうこの学校が広いだけであって俺は悪くない。


「学校から配られたデバイスに地図アプリあるだろそれをみろよ。」


この学校は一人一つ個人のデバイスが配られる。そこに次の授業の情報やお知らせなども書かれる。

まぁ無くても授業は受けられる。まぁ学生証みたいなものだ。デバイスで地域限定だが割引もきく便利なものだ。教師から呼び出されるのもこのデバイスからが多い。


「さては私の説明聞いてなかったな。それにデバイスはどうした?」


「そういえばありましたね。通称デス(俺の命名)ほんといらん機能ついてたりしますよね俺は家に置いてきました」


「おま!変な通称つけるなよ!学校の大切な用事とか情報とか送るんだからもちなさいよ」


「通話機能とかメッセージ機能とか入りませんよ!何で先生がかけられるんだよ。迷惑だよ!」


「お前みたいな生徒がいるからだろ。それに通話は校長か教頭の許可がないとそうそうは掛けないよ!お前が問題児なだけだろ!」


「俺のどこが問題なんだよ!」


「入学してから遅刻早退居眠りどのくらいしてるか言ってみなさい」


「う、それはでも〜」


「でも、じゃない!それに今日は晴れているから気分じゃないってお前はバンパイヤか!いい加減にしろ!」


う、自業自得だが俺はそんなことを言っていたのか。言い訳できない。


「それは〜ああ!もう生徒会に着いたんだからもう行きましょうよ〜」


「く。そうだな。お前にかまけてる暇はない。行くぞ〜」



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