　上杉軍は、髻山（もとどり）城、横山城と進んだ。

そして、『一生に一度は善光寺参り』と言われる善光寺に進軍した。

「善光寺ってさ、宗派・身分にかかわらず

誰でもお参りできる寺だよね？」

好花は、景虎に聞く。

「そうだよ。しかも、女でもお参りできるお寺だ！」

「え！　女でもお参りできるお寺なんてあるんだ！？」

鬼小島弥太郎は、びっくりする。

「そうだぞ。

そんなお寺、稀だけどな」

景虎は、そう言い、「好花も参拝できるな！」

と微笑みかけた。

「もしかして、日本最古の、仏像が見れる！？」

好花は、身を乗り出して、景虎に聞く。

「あー、一光三尊阿弥陀如来な。見れるぞ」

「えええ！！！

楽しみ！」

しかし、この歴史ある善光寺を中心にした善光寺平と呼ばれる土地で、謙信VS信玄の戦は起こってしまう。

善光寺平とは、長野県長野市を中心とした盆地である。

日本最古の仏像、一光三尊阿弥陀如来が見れるのは、今だけだぞと、

景虎は心の中で思っていた。

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