旅の日々に
いつからか
月日は随分と駆け足になり
わたしは息を切らせながら
後を追いかけるのに必死で
この旅も長くなってきて
季節も、あの春から
秋……そして冬へと
旅立ちの時に
ただ胸ふくらませて見ていた
あの蕾を想い出す
なかなか追いついて来なかった月日は
いつか、わたしを追い越して
今では背中を見せている
春には春の、夏には夏の
そして、秋には秋の
旅の仕方があるから
この
愛おしみながら
今日も歩いていこう
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