言ノ葉

書いては、また迷い

それを繰り返し

ひと文字

また

ひと文字、と

たどたどしく

それでも伝えたくて


こうして言ノ葉を

白い紙の上に

つぶやくように

そっと落としていく


そのひとの面影を

胸にいだきながら



秋の夜長


風が窓を揺らしている

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