こどもの時間

こどもでいられる時間というのは

思っているよりずっと短い


こどもでいるのがもどかしく

早くオトナになりたくて

ただただ前しか見えなくて

やっとオトナになってみれば

オトナはとても窮屈で

思った以上に厳しくて


こどもでいられる時間というのは

今から思えばとても尊い


親という存在が

其処にいてくれるだけで

自分も誰かのこどもだと

思えることの甘やかさよ

ふた親ともにくしてみれば

もう、こどもとはいえなくて


誰のこどもでもなくなること

それがどれほど寂しいことか

今となっては、あっという間の


こどもでいられた


あの時間

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