わたしをあやす

蕁麻疹に悩まされて

すっかり肌が荒れてしまった

母譲りでお肌は自慢だったのに

掻き壊しの痕をみては溜息


眼科検診の日が近づいてくる

造影剤を点滴してのレントゲン

状態が奇跡的に改善されたりしてないかな

そんなヘタレ全開で泣きそうな気分


どうしようもないことというのはあって

それでも、そこからの道をどう探すかが大切

口で言うほど簡単じゃないから

いつもオタオタしてしまうけれど


わたしはわたしに声をかける

とりあえず深呼吸しようか

心の中の小さなオンナノコの

震える背中を、ゆっくりとさする



わたしをあやしながら

わたしと、この道をまた歩く

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る