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「いいだろう。助けてやろう。その言葉忘れるなよ」と声がして


私の目の前に

黒のマントを羽織った長身の黒髪金眼の美しい男性が現れた。



そして私をギロチン台から降ろし

マントを広げて私を包み込んで隠し

どこかに移動している。


この人、助けてくれたんだよね?


ほっとして安心し

私はマントの中で泣いていた。


知らない間に、寝ていたみたい。

ここはどこなんだろう?


助けてくれた男性が近づいてきました。


「目が覚めたか、ここは魔族の住む魔宮だ」


この人、魔族だったのね。

衣装も全身黒いし、魔族っぽいなと思ったけど・・・。


「助けて頂きありがとうございました」と言い頭を下げました。


「あとで契約してもらうから、頭を下げなくていい。まずは名前を聞かせてくれ」


そういえば、契約しろって言ってたっけ。

内容聞かないで助けてもらったんだった・・・。


「私は、ユウナといいます。契約内容聞きたいのですが」


「ユウナか、俺は魔王のアーサーだ。アーサーと呼んでくれて構わない。契約は、俺との結婚だ。なんでもすると言っていたから大丈夫だよな?」と言ってニヤリとしている。


えっ!結婚が契約だなんて聞いてないよ。

しかも魔王とか、びっくりした。


でも、命助けてもらったから断れないし・・・。


アーサー様は、私の顔を見て笑っている。

きっと面白がっているのだろう。

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