「呼吸するように、、、」2021年6月14日夜
昼間は引っ越しとかの手続きや見積もりを立てるために。母さんは動き回っていた。
夕方は母さんたちと電話した。雑談するだけでも、精神安定になるからいい。
その時、舞子が何かを言いかけたが、言わなかった。
何だっただろうか?
電話の後、少しでも証拠を積み上げるために、逃げるために必要なものを伝えるために母さんにラインした。
「アイツの車の写真、脱衣室から見たトイレの下の隙間の写真を撮ってくれる?」
アイツは、車を2台持ってる。
もともと川瀬にいた頃に乗っていた車と母さんが仕事に行くのに使ってる車。
前者はかなりおんぼろな車で、後者はエコカーで燃費がいい。
母さんが1年前に事故って、車を大破させ母さんのお金で自分の車が買えなかったからそうなってる。
今、指示したのはおんぼろな方の車の写真。
あとトイレの写真は、ポルノ疑惑の現場。
『これでいい?』
しばらくして写真が送られてきた。
「ありがとう」
明日のために早めに風呂に入って寝ることにしたけど、風呂から上がると母さんからラインが来てた。
『聞いて!起きてる?』
「ん?なんだ?」
『家賃滞納した書類が入ってた、手提げがおんぼろな方の車のトランクにあったんだけど』
『前に話したことがあるけど、付き合い始めの頃に私が彼に作ってあげた手提げ』
「聞いたよ、それ」
『その手提げを作った残りの布を彼に見せて、
そういえば、この布で作った手提げ、会社にあるの?
って聞いたんだわ』
「、、、でなんと答えたの?」
『会社でパソコン入れている、会社にあるってさ』
「嘘っぱち?」
『車のトランクにあるのに、、、』
「呆れるな、、、」
『顔色ひとつ変えなかった』
「呼吸するようにウソをつく」
「つまりそういうことやった、、、」
『言っている事、全部ウソになる』
「最初からな」
「俺、痩せてるね、、、ズボン緩くなってる」
「食べる量、半分やもん、、、そりゃそうなるよね」
『だね』
「松井さんに心配された」
『なんて?』
「初めて会った時より、やつれてるってさ」
『そうだろうね、身をかなり削ってるもんね』
「お金のことが発覚してから、急に来た」
『元々の体質もあって食べれない時も、少しでも食べたらぜい肉として身につく』
『だからあまり変化ないな、食べた分だけ吸収されちゃうから』
「俺は顕著に現れてるのかな、、、変化が」
「ほほ肉ない、、、」
『米美の体質は私じゃなくて、父親の遺伝かもね』
『風邪ひくと、3㎏体重落ちてたし、、、』
「痩せたから、腹筋がしっかり見える」
「脂肪が落ちたのかも」
『脂肪、落ちるのいいな』
『落としたいけど、落ちない』
「ま、、、肉体労働やし、脂肪落ちるかも」
「おやすみ」
「明日頑張るね」
布団に寝転がり、趣味のネット小説を見て笑って寝ようとパソコンを開いた。
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