「やっぱ、兄妹なんだな、、、」2021年6月1日夜①

※実際の作品名が出てきます。仮名に出来なかった、、、




突然、本棚の写真が送られてきた。


『これ、いる?』


写真は俺が舞子にあげた本の写真だった。


「舞子にやる」

「初版ないしはずだから、別にいい」


本好きにとって、初版は特別だ。

たまに誤字誤植があったりするからだ。それが2版になるとだいたい直るので、普通の本になる。初版で誤字誤植を見つけるのが、俺の楽しみの1つでもある。


『そうなん?じゃあ、貰うね』


この反応、、、まさか


「母さんの携帯を操ってるの、舞子?」


『そうだよ』


「魔女の宅急便、面白かったろ?読んだ?」


原作者がジブリに意見を申し立てたことで、有名な作品である。

あのジブリの映画は、キャラだけ借りて別の話を描いてる感じだ。

原作はもっと不思議な感じの世界観で、映画のあの感じとは全く違う。

なので、原作者が意見を言いたくなるのはすごく分かる。


『全然読む時間なくて読めてないけど、図書館戦争は読んだよ』

『凄い良かった』


読んでないのか、もったいない。

図書館戦争か、これもいい作品である。

簡単に紹介すると、言葉狩りとそれに抵抗する図書館の人々を描く恋愛小説。

この作品に出てくる、5か条は実際に存在する。

それを下敷きに話を作った有川先生はこの一言に尽きる。


「有川先生は最高!」


『最高(*`ω´)b』

『他の作品でキケンだっけ、それ読んだ』


「ぶっ飛んでるけど、青春だもんね、、、」


『うん!』

『ラーメン作るらへん、好き』


「ラーメンか、、、秘伝のレシピ、店の子大活躍とか語りつくせん」


『有川さんの作品は2作品しか見てない』


「俺、色々あるから貸すよ」


『やったー!でも、読む暇無い』


「漫画も色々ある」


『まじ?!漫画ならめちゃくちゃ読みたい』


「貸すよ」


『そろそろピアノの練習&夜ご飯食べる!』


「保育士を目指す女の子の話あったな」


『え!それ今度読ませてね』

『どろん!! |ω・) |・) |) ※パッ』


舞子は現在、短大の一年生だ。保育士を目指してる。

顔文字を自在に操るのを見て、成長したんだなと思った。

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