「俺、言うか迷ったけど言うわ」2021年6月1日夕方
夕方、仕事終わりの定時待ちの時間に携帯を見ると通知が来てた。
『舞子が言ってたんだけど、、、』
『彼さ、舞子と一緒にお風呂入りたいって、たまに言うらしい』
『舞子が気味悪がってたよ』
それを見て職場の休憩室にいたのを忘れて、叫んでしまった。
なんて叫んだかは覚えてない、、、
会社のみんなにどうしたと聞かれたが、言えるわけもない。
いえなんでもありませんと言った。
けど、同僚にはなんかあったなという顔をされた。
でも、聞いては来なかった。色々察してくれたのかな、、、
携帯に表示された文字を見て、思い出したことがあった。
アレは、俺がまだ高校生だったから4年以上前の夏のことだ。
「そうだったのか、舞子にそう言ってたのか、、、」
「言っちゃ悪いけど母さんもういい歳やん、舞子はアイツにとっちゃ若い女だよ」
「俺、言うか迷ったけど言うわ」
「寝てる舞子の体を触ってたのを見たことある、見間違えかもしれんけど性的な部分だったよ」
「気のせいかと思ってたけど、それ聞いてさ、、、」
「もしかしたら、そうだったかもと思ってる」
しばらくして、返信がきた。
『舞子の身体、触ってたとは、、、』
「もんでおりました、何をかは言わん」
『そこまで言えば、分かるわ』
「言うか迷っった、男だからさ出来心あるからさ」
『舞子帰ってきてから、聞いてみるわ』
『あ、帰ってきた』
母さんが舞子に確認してる間に帰宅しようと自転車を漕ぎだした。
家に帰り確認すると、ラインが来ていた。
『中3の時の話らしいだけど、、、』
『お風呂から出た時、トイレの下の隙間から携帯のカメラのレンズが見えたらしい』
『それとモミモミの件は、いくつか思い当たる節があるらしくて、かなり前から変だと思ったみたい』
それを見て、アイツをますます許せなくなった。
なんとかして予定を早めれないか、松井さんに相談しようと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます