第7話
殆どの人間が、物事の中身など見てはいない。
内面を意識して探ろうとする人でも、一つ一つを知ることができるわけではないため、外面で判断されることが多い。
特に現代社会では、それが顕著になってきたように感じる。
生まれたての頃は何事をも見掛けで判断する以外に選択肢が無い。
子どもは純粋だ。
しかし、残酷でもある……。
大人とは何か。
外面は大事だが、大人になるというのは本質を探るということでもあるのだ。
他人を探り、他人に探られる。
その中で、人の信頼が生まれるのかもしれない。
そう思うから、裏切られたことはあっても裏切ったことはないし、そうするつもりは微塵もない。
裏切りは、精神的に美しくない。
見掛けは格好よくなくても精神面では格好よくありたい。
これからも、そういう理想を忘れずにいたい。
気まずさの海路 せせらぎ大學(旧 中洲ノ粤犬) @tasogarefeeling
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