第3話
自虐は自分を不幸にするのみならず、友人でさえも不幸にする。
それは分かっていても、「どうせ俺なんて……」 と、口に出してしまうことがあり、その瞬間に周囲に暗黒の帳が下ろされる。
結局、どうしてそのような発言をしたのかよく分からず、考えることがある。
『同情してくれ……』と、強要していたのかもしれない。
『君なら構ってくれる。いや、構ってくれ!』と、思っていたのかもしれない。
助けを求めるのはすごく情けなくて恥ずかしいことだと刷り込まれているから、知りたいこともなかなか訊けない。
だからこそ、社会の常識が入っていない。
その状態を知られたくない。
無意識に抑圧しているのかもしれない。
いつも、太平洋の真ん中の50センチ程の孤島で来ない船を待つ程の心細さを持っている。
崩れたメンタルを立て直すことは一人では難しい場合が多く、周りが、ケアをする度に疲弊することが常だ。
疲弊させたくないと思う。
だからこそ、健康でいたいと思っているが、そううまくいかない時がある。
そういう自分が好きになれない。
自虐とは、壊れたメンタルの最外殻であると思う。
身の不健康は心の不健康に繋がっている。
身が不健康になれば更に精神状態は悪化する。
そこから、自虐的になった時は、まず美味い飯を食べると決めた。
自分を罰するためでも飯を抜かないことは大切だ。
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