第2話 【プロモーション】
かつて、世界は氷神によって氷に包まれた。6つの大陸は氷に包まれ、生物が生活できない死地に変わった。
しかし、たった1つ。氷に包まれることがなく生活できる大陸があった。その大陸には炎神がいたのだ。炎神は大陸の周りに炎のベールを掛けることで大陸を守っていた。
しかし、6つの大陸を氷に包んだ氷神は、強大な存在になりつつあった。いつ氷に包まれ、この世界が滅亡してもおかしくないと思った炎神は生きとし生けるものに啓示を与えた。
"この世界は、既に滅びの道を進んでいる。この滅びの道に抗うか、それともこれに従い世界を滅ばせるのは自由。しかし、私は皆が生き、平和な世界になる事を願っている。これは命令ではない。願いだ。"
炎神がその啓示を言う事で、大きく世界は変わった。
生きとし生けるものの中で極一部が、言葉が通じなくても、意思を伝えることができるようになったのだ。
その者たちは顔に炎のタトゥーが刻み込まれ、『炎に認められし子』と呼ばれた。崇められたその者たちの能力は、それに留まらなかった。その能力とは、炎のベールの元でなくても氷の世界を数日過ごせるというものだった。
【コルセイトワールド】
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