第13話

優里 side



千紘がそう言ったので、

「ふふふっ、胡散臭そう?まぁ、蓮さんの同僚のかただし、悪い人ではないと思うんだよね。えっと……千紘は写真自体オッケー?」

と聞く。

「ふふふっ、はい。まずは注文しましょうか?」

千紘がそう言ったので、メニューを見て、料理を決めた。

「あ、すみませーん。」

千咲がそう言って、手を挙げると

「はいはい。お待たせしました。お決まりですか?」

と言って、店員さんが来てくれた。

「あの……料理の注文をしたいのですけど、そのまえに私たちの写真撮っていただいても良いですか?」

「あ、はい。大丈夫ですよ。その並びでよろしいですか?」

店員さんにそう聞かれて、ちょうど私が真ん中だったので

「はい、お願いします。」

となぜか千咲が答えた。え?仕方なく、携帯を渡すと

「はい、じゃあ撮りますね。はい、チーズ。もう1枚、お撮りしますね。はい、チーズ。……はい、お撮りしましたよ。一応ご確認お願いしますね。」

と撮ってくれて、携帯を返された。

「ありがとうございました。バッチリです。じゃあ、あの……注文良いですか?」

そう言って、注文する。店員さんがその場を離れたあと、

「ふふふっ、コレで良いかなぁ?」

と千咲と千紘に聞く。

「うん。千紘ちゃんもコレで良いよね?」

千咲がそう聞くと

「はい、大丈夫です。」

と千紘が言ってくれたので、蓮さんに送ってみた。



蓮 side



「ん?LINEだ。優里さんから……」

そう言うと

「あ、写真添えてあった?」

と風見から聞かれた。

「ふっ、ああ。添えてあったよ。」

「見して見して。」

風見にそう言われて、

「ん、はい。」

と言って、携帯を渡す。

「ふっ、ありがとう。ん?真ん中が四宮の彼女?可愛いじゃん♡」

風見がそう言うと

「あ、俺も見たいです。妹さん、見たことないので……」

と悠真も言った。風見に携帯を渡されて、千咲を見ると

「この左側のかたですよね?可愛いじゃないですか!」

となぜかテンションが上がっている。

「千紘には内緒ですよ……俺、この3人の中では妹さんが一番好みです!」

え?そうなの?俺は見慣れてて、好みも何もないな(笑)

「ふっ、そうなのな(笑) 風見は?」

「俺は……やっぱ四宮の彼女かな?」

え?優里さんっすか?風見がライバルじゃなくて良かったよ(笑)

「あー、三島さん……風見さんの彼女と同じ種類ですもんね。」

「ちょっ……まず風見、彼女居んの?っで、悠真はそれが誰か知ってんの?」

そう聞くと

「ふっ、ああ。彼女居るよ。っで、中村は誰か知ってる。」

と風見は答えた。

「え?マジっすか?悠真……相手、誰?」

「ふっ、風見さん……四宮さんに言っても良いですか?」

「ああ、いーよ。別に隠しておくことでもないしな。」

そう風見が言ってくれたので、悠真は

「千紘んトコのチーフですよ。あの"美魔女"みたいな……」

と教えてくれた。

「えーっ……風見、あの人と付き合ってんの?」

ビックリしすぎて、目をシロクロさせてしまった。

「ふっ、ああ。」

「あの人なら確かに優里さんと似てんよなぁ。」

そう言うと

「ん?思ったんですけど、三島さんのこと……"さん付け"で呼んでるんすか?三島さん、年下なんですし……"優里"って呼び捨てでいいんじゃないすか?」

と悠真に言われた。確かに……

「ふっ、わかった。今度呼び捨てにしてみるわ。とりあえず彼女に聞いとく。」

と悠真に言った。今日の"男子会"は健全な時間に終わった。

「ふーっ、今日は帰りますかー。風見さんって、どの路線ですか?」

「あー、ウチは四宮と中村とは逆方向。」

「あ、そうなんですね。じゃあ、駅まで一緒に行きますかー。」

悠真がそう言って、3人で駅まで一緒に行った。



優里 side



千咲と千紘と3人の"女子会"(まだ"女子"って言って良いのかなぁ?)が終わって、帰宅して、ゆっくりしていると『こんばんは。千咲と千紘ちゃんとの食事会、終わったかな?こちらもさっき終わって、今悠真と電車に揺られてるトコ。さっきさ、悠真から『三島さん、年下なんですし……"優里"って呼び捨てでいいんじゃないすか?』って言われたんだけど……優里さん的にはどう?』と蓮さんからLINEが来た。うーん……中村くんの言うことも一理あるよね。私は別に"優里"呼びでも全然構わないんだけど……そう思ったので、そのまま返信することにした。返信すると『ふっ、わかった。これからは"優里"って呼ぶな。俺のことも"蓮"で良いから。』と返信が来た。えーっ、でも……年上だよね?呼び捨てで良いのかなぁ?そう聞くと『ふっ、構わないって。あと……今度さ、電車以外で会おう。せっかくだし、デートしてみたいんだよな。』え?で、デートですか?『ふふふっ、わかったよ。私、ここぞとばかりに甘えちゃうかもよ?』そう書いて、最後に猫の絵文字😽を添えた。



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