あの街角にきっと君がいる

雨空 凪

Opening

歌うことだけが全てだったあの日の私に、私はこの小説という名の思い出を贈る。

後悔は誰にでもあることで、私も大きな後悔をしたし、私の大切な人もした。けれど私はその後悔を良かったと思っている。だから、あの頃の私に伝えたいことはただ一つ。

私がした全ての後悔が今の私を作っているということだけだ。


歌うことがすべてだったあの日の私に私は、

「あなたの未来は悲しみや後悔に溢れているけれど、その先にはあなたの知らなかった世界があるから途中で折れずに頑張ってほしい」

と伝えたい。それを君に言ってほしかったけど、そんなの高望みだ。わかってる。

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