第10話 そして祝福される
翌朝、ルッコとカルダが昨夜のことをマードに報告した。しかし、カルダとルッコが相思相愛だということも息子の姿が人間に戻ったこともマードは大して驚かない。それどころかあまりにも二人が焦ったいのでトンカと相談し、縁談の話を使って焚き付けようとしていたのだと言われてしまう。
これを聞いたルッコは一言。
「なんてこったい」
と言っていた。
報告の後、ルッコは墓参りに行くことをマードに話した。すると彼はトンカを呼ぶから先に二人で行ってほしいと告げる。
ルッコとカルダは二人でレカの墓に向かった。
道中、ルッコの姿を見た領民たちは猫の姿になる呪いが解けたことを喜んでくれた。
レカの墓に着いたとき、ルッコとカルダは呪いが解けたことと二人が結ばれたことをレカに報告する。カルダは謝罪ばかりでなく、感謝の気持ちをレカに伝えてることができた。
報告を終えると二人のもとへ強い風が吹き、花びらが舞う。
カルダは驚きながらも優しい笑顔で「奥様」と呟いた。
カルダもルッコも、レカが自分たちを祝福してくれているのだろうと思えた。
黒猫のルッコに花束を じゅき @chiaki-no-juki
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