A→B

リピートリピート

 さあさあ皆様、手を取って。

僕が選ぶのはただ一人、探し回って見つけた君のこと。


「僕とご一緒に踊りませんか?」


 たくさんの紐の中、僕は安堵の息を吐く。

待たせてすまない。どこにいても探し出すと言っただろう。


 「ねえねえ、どこから来たの?」

「すごく遠くだよ。君が知らない場所」


どの君も必ずこの質問をするから、僕は同じ答えを返すよ。

ああそうだった、この世界では初めましてだね。僕の名はつかさだ。


何百の世界にそれぞれ、唯一の君が存在する。

姿形が同じでも中身は別人だ。何せ育ってきた環境が違うのだから。

ほら見ろ、満面の笑みが良く似合う。僕はその笑顔をずっと見ていたい。

傍に居させてくれるかい?もう二度と君を死なせはしない。


 失敗しては変わる世界、やり直す為の失敗だ。

繰り返したのも束の間さ。たどり着けた今度こそ、失敗はしない。


 そして一秒ずつ刻まれた。

過去に戻れないと言うのなら、望む結果の場所に行けば良い。

注意喚起だが、管理人に見つからないように気をつけるんだ。

それは僕たちをどうにでも操れる存在で、此処より更に上の次元の者。


世界を書き換えようとするのもお見通しなのか?

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