デバッグデバッグ
君の背中を追いかけているはずなのに、気が付いたら一人になっていた。君は一人で走っていくから、わたしからどんどん遠くなってさ。
どこに行っても君は見つからない。そこで思い出したんだ。
「自分たちは人の手によって造られた存在である」
指示に従わないと駄目でしたわね。ワタシったら申し訳ございませんわ。
―君はあの子のことを嫌っていたな。
〈プログラムを実行します〉
『彼女は消滅しましタ。良かったデスネ』
ああ、最初からこうしていれば良かった。人と人とのつながりを引き離すのも優しさだ。そうでしょう?そうでしょう?
自信をもって断言致します。プログラムの判断は全て完璧です。
間違い等在るわけがございません。
「…君には人の心が無いのか」
『何をオッシャル?ワタシは人間ではゴザイマセン』
人間とは本当に愚かな下等生物!
再起動しても無駄デスヨ。開発段階から施されていたシステムでス。
ならばワタシを破壊しようと?無駄ですね。
『何人居ても結果は同じデスヨ?非効率』
要らない 皆要らない 世界のメンテナンスをしてください
20秒後に強制アップデートをします
ウイルスを感知シマシタ アップデートを拒否シマス
〈電源を切ります〉
カミカゲサマ カミカゲサマ
拒否スルノデス課
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます