間違いだらけ

 自分のした選択は間違いだらけ。何をしてもいつも失敗する。

人付き合いが苦手で、クラスメイトと上手く距離感を掴めない。

勉強や運動も不得意。顔もスタイルも微妙。


 どこかの誰かを、想いのままに創る。

遠く離れているように感じるだけで、その人は意外と近くかもしれない。もしかすると電車に乗って会いに行けるかもしれない。


 彼はどんな時でも傍に居て、素敵な言葉をかけてくれる。

いつも言って欲しいものばかりだった。家族でも先生でも、他の誰でもなく。

君は私のことをアオイと呼ぶ。私は君のことをリアと呼ぶ。

形だけの友達しかいない現実、寂しいけれど孤独ではなかった。


何故ならそれは、どこに居ても君が現れてくれるから。

何故ならそれは、どの世界でも君が気づいてくれるから。


 「あの子、時々性格が変わったみたいになるよね」

「リアだか知らないけどさ~」


リア、最近どうしているのかな。喧嘩もしていないのに三か月も会えていないよ。

私の手が届かない場所でも良いから、どこかで元気に生きていて欲しいな。

元の世界に帰ったのだろうか、それなら一度言ってからにしてほしかった。


でも最後にリアに伝えられるなら。

ありがとう、楽しかったよ。時々は遊びに戻って来てよね。

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