分からない分からない

 真っ白な場所にただ一人、私は歩いている。

何の為に歩いているか分からない。


しばらく進むと、こんがらがった紐が落ちていた。

青い空に真っ白な雲、知らない人。見えるのはそれだけ。

泣くなって、僕はここに居るよ。


終わりも始まりも無い世界、時間とは何か。

解らない解らない。どうしようどうしよう。


「君ならできる!」


そんな事を言ったのは誰だっけ?

分からない分からない。どうしよう。


声が跳ね返る世界は透明だ。

咲いている虹色に触れてはいけない。綺麗な物を壊すのか。


見つけ出した自分の夏。楽しめるのは自分だけ。

そうか、そういう事か!何かが解った気がする。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る