世界は狂気 狂気は世界

狂気のセカイ

 「ねえねぇ、作曲家さん。この世界をどう思う?」


私は大嫌い。消えてしまえば良いのにって思うよ。

だからさ、一緒にセカイを創り直そう!


違う違う。私は感情に支配された動物なんかじゃないよ。


「芸術的な表現さ。何も嫌味なんかとは違うさ。」

「そっかそっか。君らしいね!じゃあ、私のセカイをどう思う?」


君なら解ってくれると思うんだ。肯定してくれるよね?

だからさ、一緒にセカイを形にして!


狂気に満ちたセカイ、断末魔の叫び。

こんなのも良いでしょ。私がつくったんだよ。


何あれ?死に際まで神様に祈ってる。馬鹿みたい。

神様は私なんだよ。気に入らないから蹴散らして良いと思うよ?


「あははは!まるでありの子みたい!」


凄く楽しくて面白かった。

しかし私は、作曲家が黙り込むのを見逃さなかった。

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