異空間からのメール

Re:Kamikage.

 夏休みもあと残り僅か、八月中旬。

今日は祖母の家に泊まりに来ている。

時々しか会えない友達と話せるので、僕はとても浮かれていた。


あおいくん、久しぶり!何歳になったの?」

「久しぶり!8歳だよ」


神影くんは、本が好きな一つ年上のお兄さん。

僕のことを弟の様に可愛がってくれている。


二人は顔を見合わせ、合言葉を唱えた。始まりのサインだ。

近所の友達を集め、大人も知らない秘密の場所へ。


手持ち花火、水が入ったバケツ。

かばんいっぱいのお菓子にジュース。


絵に描いたような綺麗な青空が、子供たちを応援している。

僕たちだけの基地はどうなっているかな?


皆の夏休みは、まだ始まったばかりだ。

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