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失くしたと思っていた感情の欠片を見つけ、自分達の置かれた立場と惨状を顧みる…。
ここからシュナイゼンが、強く力と現状からの脱却を望むのは当然かもしれません。大切なものを知ってしまった時ほど、それを失わない為に藻掻くのが人間というものだと思うので。
シュナイゼンの心の内を思えば、同情も。
ただ、やはり間違ったのではと思うのは、“自分がそうであったのだから、もしかしたら同胞も…”と考えなかったことでしょうか。
シュナイゼンだけでも守ろうとする仲間を見るに、大なり小なり彼等も同じように感じていたはずだと思うのです。
自分だけでなく、自分と同じ辛酸を当たり前になめてきた周囲の者が、同様に感じているかもしれない…。そこに彼が思い至っていれば、違う結果になったかもと思わざるを得ません。
上の立場であったからかもしれませんが、この結果は残念なことですね…。
そして、絶望からの暴挙。
これはもう、宿願ではなく八つ当たりになっているよ、シュナイゼン…。
何だかとても悲しい…。これを誰が止めてやれるのか。
ああ、止めてやって欲しいなぁ。
……とか、色々書き綴っておいてなんですが。
二頭の獣を従えた死神。
シチュエーション的には格好良すぎて堪りませんね!(笑)
作者からの返信
先ずはコメントありがとうございます、凄く嬉しいです!
自らが置かれた不遇に気付いたその日、シュナイゼンは現状から皆を救う為に、敢えて表舞台に進み出る事を決心しました。
仰る通り、ほんのわずかにでも同胞に目を向けていたら、きっと結果は違っていましたし、他の手段だってあったはずです。
ですが、長として皆を率い、ギルドを束ね続けた彼は、肩にかかる重責や、現状を打破したい煩悶などに足をとられてしまい、視野が狭まってしまっている事にも気付いていません。
この物語でもっとも悲しい立ち回りをしているのは、彼なのかもしれません。
この襲撃でも、シュナイゼンは既に様々なものを見失ってしまっています。怒りに任せた彼の暴走の果てには何が待っているのか…引き続き読み進めていただけるとありがたいです!
そして…シュナイゼンの死神スタイル(笑)、格好良いと言っていただけて何よりです。外観に恥じない無慈悲な彼にも、どうかご期待下さいね!
同胞の光ある人生を願うシュナイゼンの意思だからこそ、同胞が殉じていく……しんどい(´;ω;`)そしてついに戦場に降り立ちましたね……強すぎる、強すぎますよ闇堕ちシュナイゼン……と書いて、ああ元々闇にいたからこそこうなんだよな、と頭を抱えました(自滅)
作者からの返信
続けてのコメントありがとうございます、凄く嬉しいです!
「同胞の光ある…」のくだり、不謹慎にもニッコニコでした。
仰る通り、暗殺者たる彼等は、宿願を果たさんとすればするほど死に近付いてしまうんです。
この強烈なジレンマを看破して貰えるのは名利に尽きますね…重苦しい物語を書き進めてきた甲斐があったってものです。
満を持して戦場に現れた闇堕ちシュナイゼン。…この呼び方、かなりしっくりくるんですけれど(笑)、異常なまでの強さに頭を抱えていただけて、ここでもまた不謹慎に満面の笑みです(笑)
そして、御作がまた新展開を迎えた最中、こうしてしっかりと読み込んでいただけて、心底嬉しい限りです。
何かとお忙しいかとは思いますけれど、お時間がぽっかり空いた時にでもまた読み進めていただけると、本当にありがたいです!