第2話
さてさて、遂にやってまいりました!初めてのステータスオープンターイム!
ちなみに現在!生後2日目の朝でございます!
どうやらここでは母親と一緒になる風習がない様で、2日目にして一人でベッドに寝かされております!
まぁ前世でも俺の記憶が確かならば、新生児が母子同室なとこと、別なところは病院の方針とかによるし、そういうこともあるか。という感じで納得お得してるんだが、そもそもここは家か!
そのおかげもあって、誰に怪しまれることもなくステータス確認できるからな!
良い良い!俺にとっては都合がよろしいー!
ではでは改めまして!ステータスオープン!!
ステータス
名前 スキーム
種族 人族
職業 無職
年齢 0
レベル 1
HP 10
MP 10
筋力 1
丈夫さ 1
素早さ 1
賢さ 100
精神力 1
器用さ 1
運 5
スキル
自己ステータス閲覧Ⅰ(使用回数1/100)
言語理解
ユニークスキル
位置交換Ⅰ(消費MP5)(使用回数0/100)
こんなもんだよね!なんたって生まれたてだもの!ピッチピチの0歳児ですよー!中身は35歳…
自分で言ってて恥ずかしい…まぁしゃべれないんだけどさー!
とりあえず「賢さ」がやたら高い件について…
うーん一応前世では大学も一応卒業してるのもあるから、記憶引き継いだからだろうなと思っている!
そうであって欲しい!
いや、それ以外思い当たる節がない!
ということで放置!
そんなこんなでステータス閲覧終了ー!!
パチパチパチー!一人でやってて寂しいー!共有してくれる人欲しいよー…
無理かだって…
生まれたてだもの!
まぁそれじゃあステータスを吟味していきますか。
まず種族からっと、ここでやっぱり人族ってことはまぁ前世でも変わらず、人だわな…
一安心なんつって!笑
親父ギャグですわな!自分で言ってて恥ずかしいわ。とりあえず、「族」とつくということは「人」以外もこの世界では存在する可能性がありそうだな…
ふむふむ…
ケモミミに獣人…
耳長エルフ…
などなど…
夢のファンタジー!!これは転生させてくれたあの機械音?神様?に感謝しなくてはならないな!
ナムナム…
ありがとう!どこの誰かわからない人ー?感謝してますよー!
まぁまぁ落ち着け俺。まだまだ始まったばかりだぞ。確認は大事!まずはしっかり確認していこう。
次は職業か…
まぁ生まれたてで、職業ついてるのもおかしな話ではあるから、無職なのは当たり前か。
しかしどんな職業があるんだ?
こちらの世界での知識が必要か…
文明がどの程度進んでるのかわからないし、もしかしたら、俺の前世の時よりも高度な文明か…
はたまた、異世界あるある中世くらいの文明なのか…
どうなんだろうか…
考えたところで答えは出ないか…
まぁこの部屋を見る感じ、とても前世の生活していた安アパートよりも、綺麗でもなければ、鉄筋コンクリートが使われている様な家には見えないしな…
例えるなら、コテージだったか?
前世で子供の頃、親に連れられて行った宿泊先が、山小屋みたいなとこだったことあったけど…
あそこよりも無骨な作りというかなんというか…
ふむ、文明は低いんだろう…
まぁ考えは脱線してしまったが…
夢のファンタジー世界だし、せっかくなら冒険者になりたいよな!?
俺は冒険者になるぞー!なんて、そんな職業なかったりして…
チーン…………。夢を、希望を捨てるのはやめよう!始まったばかりだ!あるはず!いやある!
冒険王に俺はなる!!
某ワ○ピースの主人公バリに張り切っちゃうぜ!!
ハァ…
先に進もう…
年齢は0才それは当然だな!
生まれたてだからな!
これだけ自我があるのは、同じ転生者や、記憶を引き継いでる者以外はあり得ないだろう⁉︎
そして「レベル」これは良いな。夢がある。努力が数値になるというのはとてもありがたい。目に見えて努力の成果が得られるのは良い。
前世でどれだけ努力したところで、自分が今どの程度出来て、何がダメなのかとか…
自分で客観視するのは難しかったからな。
今世の俺は頑張って努力するぞ!
いや、一応前の前世でも努力はしたさ…
まぁただ努力が報われるかどうかは分からないじゃないか…
ハァ…
男で看護師って…
馬鹿にされたもんな…
俺がなった当時はそれはそれは女社会…
そんな中に飛び込んでいく男…
いや、悪いことではなかった。学生時代も就職後も女子率が高いことで多少ちやほやされたこともある?あったか?あの顔と頭で?ステータスの高い医者に囲まれて…?
悲観するのはやめよう。俺は転生したんだ!親はイケメン?カワメン?の親父に、美人なお袋!間違いない。顔面偏差値は高いはずだ。
兄貴だってあの整った顔立ちだしな。大丈夫なはずだ!
希望を持とうじゃないか。今世の俺に幸あれ!
ではでは続いて、HPとMPかこれは間違いなく、ゲームでもお馴染みのヒットポイントとマジックポイントだろう!
おおー!これは魔法が使える可能性が出てきたな。そして、HPがあるってことは戦うことを前提に置いているはずだ。
まぁそう考えると、死との距離感が近い世界でかあるのは間違いないか…
そう考えるとやはりレベルを上げて、ステータス向上を早々図った方が良さそうだ。
せっかく転生したのに、早々にドロップアウトしてしまう可能性もあるしな。
頑張らねばなるまいな。
そしてそしてー、「筋力」「丈夫さ」「賢さ」「精神力」「素早さ」「器用さ」「運」か…
まぁ赤ちゃんであることを考えて、「筋力」「丈夫さ」「精神力」「素早さ」「器用さ」が低いというか、最低値なのか?
1が最低値なのか、小数点以下があるのかわからんが、まぁこれはなさそうだな。
あれば1の横に1.0みたいに表記されるであろう。
まぁ「運」5っていうのはどうなんだ?転生させてもらえたから、消費した?それとも、もともと上限が低くてあれは高い部類に入るのだろうか?
他人のステータスを覗き見ることが出来ればあれだが、見ることはできないしな。
昨日は視界補正されたあと、念じる様に兄貴や親父、お袋を見ていたが、一切相手のステータスを見ることは叶わなかったのだから、仕方ないか…
家族は俺と同じ様に自分のステータスを見ることはできるのだろうか?
どうなんだろうか?まぁしゃべれる様になったら聞いてみればいいか…
もしかしたら、会話の節々でそういった話が出るかも知らないし…
ふむふむ…
今は考えてもどうしようもないか。
あとは「賢さ」これは確実に生まれたてとしては高いのではないだろうか、レベル1で100。これはかなり期待して良いかも知れないな。
なにを?ってまぁお決まりの賢くあれば、魔法を覚えやすいとか、学習能力が高いとかそっち方面で…
期待は高まるな。
ふむふむ…
何はともあれ期待しようではないか!
未来の俺に幸あれ!
まぁあとはスキルとユニークスキルか、この二つの違いがよくわからんが…
ユニークは特異とか独特って意味だから、まぁ個人差があって然るべきだし、その人特有のものとかそんなものでないのではなかろうか。
ある人もない人もいる可能性はあるし、隠した方がいいのか、隠したところですぐバレるのか、わからんところだな。
まぁいずれにしても、あるに越したことはないだろう。
取得条件も先天的なものなのか、後天的にも取得できるものもあるかも知れないし、なんとも言えんな…。
とりあえずこの「位置変換Ⅰ」はMPを5消費すれば使える様だが、どんなことができるんだ?
説明が全くないし、ステータスにもこれしか乗ってないからな。どんなスキルなのかもわからんな?
ヘルプ機能か、鑑定なんてもんがありゃなんとかなると思うんだがな。
いきなり使うのも気が引けるしな…
しかし、ラノベあるあるのMPを消費すれば消費したで、最大値が上がるってのも考えられるな。
しかし、ものによっては死の狭間に立たされることもなくはないしな…
これは検証が必要だな。
とりあえず今のMPは10だ。回復するかは分からんが、一回は使ってみないと検証の仕様がない。
少なくとも2回は使える。しかし回復するのかどうかも確認しないといけないからな。
まずは試していくのがいいだろう。
そしてスキルの横についてる使用回数なるものが付いていた。これは上限回数なのか?
それともスキルのレベルを上げるためのものなのか?
これも検証のが必要そうだ。
なかなか楽しくなってきたではないか。
努力が数値として表示されて、自分の変化に気づけるというのはなかなかに素晴らしい。
頑張るぞ俺!!
というわけで、早速ここはユニークスキルを使って見たいものだな。
うーん…
近くに物はこの硬いベッドに敷かれている。布団?タオル?様な布か、頭の後ろに敷かれている謎の布。
あとはベッドの柵か、今の俺では寝返りすらも自分で出来ないからな、柵はさわれそうもない…
うーん。
選択肢は2つか、この敷布?か掛布?のどちらかになるか、もしくは二つを同時に移動できるのか…
ふむふむ…
分からん…
とりあえず掛布にしておこう。敷布にしたら背中のゴツゴツが直当たりで痛そうだ。
あっ!今俺が着ているこの謎布の着物でもいいかも知らない。
しかし、位置交換した際に全裸になっていたら、後でお袋になんと言われるか、分かったもんじゃないしな。
ここは掛布一択で!
それではやってみよう!って、え?どうやって使うんだ?
使用の仕方も分からん…
とりあえず念じて見るか。
掛布の位置よ変われ、掛布の位置よ変われ…
…
…
…
…
念じてみること1時間くらい経ったであろうか…
全くなんの変化もなく、諦めて他の方法を探ろうと考えると、
1日ぶりの機械的な声が響いた。
【ピピッ!ユニークスキルの詠唱をせずに発動しようとする連続努力が一定値に達しました。ユニークスキル無詠唱を獲得しました。次回よりユニークスキルを無詠唱にて使用可能です。
今回のスキル使用は何と何の位置を入れ替えますか?身体で触れているもので自身が認識下にあれば何でも可能です。】
おおっ!久しぶりの機械的な声!
ツッコミどころが満載だからスルー…
なんてできない!!
なんだ?詠唱必要だったの?詠唱なんてどこにも書いてないし、詠唱の仕方も言葉もわからないわ!!
先に言え!いや、ヘルプ機能つけてくれ!スキル覚える前に発動先だろ!ご都合主義か…etc。
ハァハァ…
どっと疲れた。
するとまた機械的な声が
【ピピッ!一定時間のスキル未発動確認。スキル使用をキャンセルしますか?途中キャンセルの場合MPのみ消費し、スキルキャンセルが可能です。】
クソッ!なんか煽られている気がするのは俺だけだろうか…
しかし、使わないなんて勿体ないことはしないぞ!
とりあえず二つの位置を交換か、しかし認識下にあるか…
これは危険な匂いがするな…
皮膚とか、血液とか、臓器とか、可能だったりして…
そんなんが可能だったらかなりチートかも知らないぞ!!!
これは試してみる価値ありか…
でもまぁ無難に、掛布と敷布を交換するのがいいかな?
するとまた機械的な声が、
【ピピッ!ピピッ!一定時間のスキル未発動確認。最終勧告。スキルをキャンセルしますか?応答確認できない場合はスキルを強制キャンセルします。5、4…】
『あうー』
おい!やっぱり煽ってるだろ!
まぁいいか。腹を立てても仕方ない。
掛布と敷布の位置交換!
すると慣れつつある機械的な声が
【ピピッ!応答受諾。位置交換を実行。MPを消費します。】
スキル発動と共に、胸の中心。心臓あたりから何かが体の外に抜き取られていく感覚と、体の脱力感を覚え、急な頭痛を感じる。
うっ!辛い!ツッラ…
これは結構辛いな!泣きそうだ…
すると俺の体の前後の掛布と敷布が一瞬輝いて、体の前面から押し潰される様な感覚を覚える!
やばっ!重っ!泣く!そして意識飛びそう…
『オギャー!オギャー!オギャー!…』
ドタドタドタ…!
バターン!
『ス、スキーム!!なんでこんなことになってるの!トムー!!大変よ!スキームが!スキームがー………』
意識が朦朧としているスキームは、
どこかから誰かが入ってきた様だ。助かったー。ねむ〜。つら〜。
などと考えながら、何か温かいものに抱き上げられ眠りにつくのだった。
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