有明のつれなく見えし別れより暁ばかり
夜風に線香花火が揺れる。かすかに煙が目にしみる。「儚いね」と呟いて、恋と囁けば振り向いた。
毎年私を思い出す、そんな呪いをかける三日月。だけどきっと忘れるでしょう。
君から消えない残像に、墓標に刻む「憂きものはなし」。
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