まうんまうんるいん

 今回のタイトルは、ほとんどの人が、


「何かの呪文?」


 と、思われるかも知れませんが、実はこれ、サッカー選手の名前です。


 偉そうに言ってますが、私も前夜のミャンマー戦を見て初めて知りました。つまりミャンマーの方の名前ということです。


「ミャンマーの名前ってどういう風になってるんだろう」


 以前、アウンサン・スーチーさんの名前の、


「アウンサンの部分はお父さんの名前」


 と聞いたことがあり、その時に少しだけ知ったことがあります。


 バリ島もそうでしたが、


「名字がない」


 らしいです。


 スーチーさんの名前も「アウンサン」が名字ではなく、お父さんの名前を含む全部が名前なんです。お父さんが「アウンサン将軍」と聞くと、それが名字かと日本人は思いますよね。

 「スーチー」も正確には「スー」と「チー」に分けて、「スー」は父方祖母の「スー」という名前を、「チー」は母親の「キンチー」さんから一部もらって「チー」で、それを合わせて「アウンサンスーチー」さんなわけです。名前の表記についても何種類か見かけて「アウン・サン・スー・チー」と書くのが本当っぽいですが、まあその時によって色々みたいです。「スーチーさん」と一つで言うのがなんとなく一般っぽいですし。


 さて「マウン・マウン・ルイン」選手に戻りますが、同じようにこの方も全部が名前です。


 なんですが、「マウン」が2つ付いてるので、どういう意味かなと調べてびっくりしました。


「マウンとは敬称」


 とあったからです。


「え、ってことはこれ、敬称・敬称・ルインって名前?」


 正確には「マウン」は「幼少から青年期」までにつける敬称のようです。よく子供に「君」をつけて「太郎君」と呼ぶことで呼び捨てにしないようにしますから、日本でいう「君」っぽい感じなんですかね。

 

 これ、とても大切なことで、その方のアイデンティティーを現す意味もあるらしい。日本人にはよく分かりませんが、それがついてることで「この人はどういう方」と分かるんだとか。


 マウン・マウン・ルイン選手の場合がこの敬称を2つつけているのかどうか、調べても分かりませんでした。ですが、同じ名前や似た名前、「マウン・マウン」の付く政治家や著名人が何名もいらっしゃったので、やはりそういう「どこのどういう方」を現す重要な名前の一部のようです。

 

 ですから仲良くなったからって勝手に略して「ルイン」と呼ぶというのは失礼なわけですね。おそらく、ですが。


 他の選手も大体3つの部位に分かれた名前の方が多いので、意味を知ると、


「ほう、そういう方か」


 と、よく分かるのかも知れません。


 以前、バリ島の名前のことについて書いた時にも、やはりそんな感じで名前を聞けば、どこのどういう社会に属した方、とかが分かると書きましたが、ミャンマーもそうらしいです。


 で、昨夜はあまりに眠くて試合を見ながら寝てしまったんですが、一番最初の点が入った段階で寝てしまい、今朝目が覚めたら勝ってたのでよし、です。

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