腰痛の話・その4

 前回は一番最初に動けなくなった腰痛の発端が収まるまでを書きました。それ以後はそこまでひどい腰痛にはとりあえずならなかったんですが、いわゆる「くせになる」という状態だったのか、ずっと腰を気にして生きているような状態になってました。


 何度も耳にした言葉なんですが、


「腰痛の85パーセントは原因不明」


 なんだそうです。


 そういうのをまとめて、


「腰痛症」


 と呼びますが、簡単に言うと、


「腰が痛くなる症状」


 をまとめてそう呼んでるだけで、対処療法ぐらいしかできることがありません。


 そこでですね、その対処療法なんですが、時代によってやっぱり違ったりします。


 たとえば、


「突き指をしたらひっぱる」


 これは今でこそ間違っている、悪化させるだけと分かってますが、私が小さい頃はまだ十分これが治療法と信じられてました。


「運動の時に水を飲んだらばてる」


 これも今ではだめですね、脱水症状を起こして命に関わる場合もある。でもこれも昔の運動部などでは当然のことです。最近ヒットした昭和から令和にタイムスリップするドラマでも、昭和時代には水を飲んだ生徒に教師が怒ってました。


 さて、うちの父親は私よりもっと古い人間で、そういう古い対処療法が頭に入ってる人です。


「腰痛の時は風呂で温めて、良くなったらよく動いた方がいい」


 そういう主張で、私もどっちかというとそうなのかなと思っていました。


 それで腰痛が出たら、お風呂でじっくりと温めて、動ける時は動いて鍛えるみたいにしてたんですが、実はこれは大間違い。結果的に悪化させていたと後に分かります。


「運動不足で弱ってるから温めて動ける状態にして動いて腰の筋力を鍛えないと」


 そう思って、普段はバイクで行ってる用事に歩いて行って、帰りに痛くて痛くて泣きそうになって帰って、家にたどり着いたらそのまま動けなくなった、なんてこともありました。


 でも結構長年の腰痛経験者だからこそ今は声を大にして言えます。


「腰が痛い時は絶対に温めてはだめ、そして動くのもだめ、冷やして安静にすること!」


 これです。

 

 ただし腰痛って他の病気からきてることもあり、それを放置していると怖いことになる可能性があります。あくまで「腰痛症」の場合の対処法です。


 まずはそういう原因がないか検査して、そういうのがなくて、私みたいにくせになってるような人はそれで大部分治りますから、そうしてください。

 湿布には冷やすタイプと温めるタイプがあり、お医者さんによるとどちらも効果に変わりないとも言われますが、やっぱり冷やすタイプを使った方がいいと思います。気持ちの問題かも知れませんが。

 保冷剤やアイスノンで冷やすのもいいですが、こういう強く冷やすタイプはずっと使わないで。10分とか冷やしたらはずして患部の温度を戻して安静にし、しばらくしてからまた冷やすぐらいにしてください。きついから。


 次回はその方法が間違えてると知ったことについて書く予定です。

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