カオス理論

「古典なんか勉強して何になる」


 なんて話題が少し前にネットを賑わせました。


 古典好きな私からすると、


「何ぬかしとんじゃあ、わりゃあ!」


 なことになるわけですが、感情で話をしてもしょうがないので一応それらしく話してみると、自国の文化や歴史を学ぶのはアイデンティティを確立するのにやっぱり必要だと思います。そういうのを知らない人ほど「外国では~」なんて偉そうに言って、海外の人と実際に話して自分の国のことを知らなくて恥をかく、なんて話も聞いたことがあります。


 同じように、


「数学なんて勉強して何になる」


 これは実生活で算数やらなんやらが必要と分かっていても、数学が苦手な私が実際に思ったことですが、苦手なだけでその必要性はよく分かってます。生きていく上で数字はどうしても必要になりますから。

 身近なところでは数学じゃなくて算数と言われるかも知れませんが、買い物している時に予算内で収まるかとか、割引シールが付いてる商品がどのぐらいの値段になるかとか、セール品といつもの商品では内容量その他を計算してどっちが実際にお得かとか、実生活でやっぱり必要です。


 そんな中、時々何かの具合でほとんど実際に触れることのない単語とかに出会うこともあります。最近では「未知の成分」の候補としてなんとかって成分が疑わしいとか疑わしくないとか何回もテレビでも耳にしました。これも、今度の事件がなかったら、おそらく一生知ることのなかった単語じゃないですかね。


 ですが、たまにそういう聞いたこともない単語を実生活で利用して、やっぱりそういうのが必要だなと思うこともあります。


「カオス理論」


 そういうものがありまして、もうずっとずっと前にテレビの科学番組で見ていて知ったんですが、何かの軌道とか以前は計算できなかったことが、この理論に当てはめると計算できるようになった、とかって話でした。


 そして私の実生活にも、この理論、実際に役立っているんです。


 うちは私が物心ついた頃から、年中以前は麦茶、途中ウーロン茶でその後プーアル茶になって今はルイボスティーをやかんで沸かして冷ましてからペットボトルなんかに入れて冷蔵庫に冷やしてあります。冬でも冷たいの飲みます。ペットボトルは何回か使ってて汚くなったら、漂白剤で漂白して何回も使ってます。便利なんですよ、あれ。


 そのペットボトルを洗う時、


「口が小さくて水が出にくいな」


 と、イラッとした方も多いと思いますが、その水を一気に排出するのが、


「カオス理論」


 なんですよ。


 まっすぐに下に排水するとぼちょぼちょぼちょと中の水が出るだけなんですが、ペットボトルをぐるぐるっと円をかくようにして水流を作ってから下を向けるとあら不思議、


「おおっ、すごい勢いで水が出てくる!」


 その番組でカオス理論について説明している時、実際にこれを例として上げていたんです。それから私はペットボトルをゆすぐ時には、


「カオス理論」


 を実践しているというわけです。


 すごいな科学!


 こうして知らないうちに知らないところで使っている色々なこと、それを勉強するのが学校だと思うので、


「これいらないんじゃないかな」


 と思うこともちゃんと勉強しておいた方がいいと思います。


 とりあえずペットボトルをゆすぐ時には、


「カオス理論」

 

 です、覚えておいてください。


 ただしどういう理論かは聞かないでくださいね。


 気になる人は自分で調べてみよう!


 さっきまたルイボスティーを沸かしていて、


「そういやこれで1本書けるな」


 と思いついたので、本当にカオス理論は役立つ理論です。

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