　毎週ではないですが、楽しみに見ている番組があります。有名な動物番組です。

　実は、以前はあまり見ていませんでした。番組の内容が変わって、保護猫と保護犬の話が面白くて見るようになりました。

　まず保護犬ですが、色々なことで飼い主の世話を受けられなかった犬を保護したら、何年もほっとかれたので毛がすごいことになっている。それをアイドルの相葉雅紀さんとその仲間でトリミングしてシャンプーしてきれいにし、ゆくゆくは新しい飼い主が見つかるようにという企画です。

　よくここまで放置されたと驚くような状態の犬が、きれいにしてもらっている様子は、見ていてこちらもすっきりします。時にはすぐに生えてくるからと素っ裸ぐらいまで毛を刈らないといけない時もありますが、皮膚病になっている子もいて、終わると気持ちよさそうに見えます。

　いや、あの状態でよく何年も我慢してたと思います。元の飼い主がどうしているのか気になりますが、もう少し早くなんとかならなかったものかといつも思います。

　もう一つはお笑い芸人のサンシャイン池崎さんが中心にやっていることで、猫をよく知る芸能人達がやはり飼い主にほっておかれた猫を預かり、人馴れさせて譲渡会に出して新しい飼い主を探すという企画です。

　最初はご飯も食べず水も飲まずトイレもしなかった猫が、次第に人に慣れていく様子はかわいくて面白くて、テレビの予告を見て「あ、今日は保護猫だ」と見ずにはおられません。

　ただ、そうして保護してくれた芸能人に慣れたらそれで終わりじゃないんですよね。人間に信頼を置くようになったら譲渡会に出して、新しい飼い主を探します。

　今回見ていた子は繁殖のために飼われていた子が、どういう理由かは分かりませんが２年ほどケージに入れたまま一人ぼっちで置かれていて、その子を保護して４ヶ月ほどかけて人に心を開くようになりました。

　今回の譲渡会で新しい家族の元に引き取られることになったんですが、保護していた芸能人は離れがたくて何度も撫でてから姿を消していました。こういうシーン、本当にぐっときてしまう。

「この人のこと大好き」

　猫の様子で心から信頼して懐いてそう思っているのが分かります。その子をその人から引き離すんですから、なんともかわいそうでいたたまれません。その先にはもう離れなくていい落ち着いた幸せがあるだろうと思うんですが、それでもさびしいだろうなと思わずにはいられない。猫も人も辛いですよね。

　そもそも最初に飼った人がきちんと生後まで責任を持って飼い続けたらこんな企画は必要ない。だけどどういう理由かは分からないけど、ほったらかすしかなくなる飼い主がいるわけです。

　楽しく見せてもらってる番組ですが、テレビで取り上げられる子だけではなく、他にもたくさんの保護してくれるボランティアの人がいる。その数だけ喜びの前の別れがあり、それですら受けられずに命を落とす子もいる。いつも見ていてそのことを考えてしまいます。

　それでもきっと次も見てしまうと思います。大好きな番組なので。

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