未知の成分
なんだかえらいことになってますね。そう、あのサプリの問題です。
何が怖いかと言って、
「未知の成分」
というのが何かが分からないのが怖いです。
今回問題になっている「紅麹」自体はずっと古く、中国の「唐」の時代から食用として利用されており、日本でも食べていた安全な食品として知られているものだそうです。
今回問題のサプリ以外の食品にも使われていましたが、その赤い色から着色料としても使用されているとか。つまりごくごく一般的な食品として扱われていたということです。
いわゆる「麹」とは微生物学的には違う菌ですが、同じように「穀物に生える安全なカビ」ではあるらしい。
ただその「紅麹」が「シトリニン」という毒素を出すと体によくないものの、その「シトリニン」を出す遺伝子を持つ「紅麹」が日本にはいないという話です。ゲノム解析ってのをやると中国本土の紅麹は出すけど、日本のにはその出す遺伝子が存在しないとか。どうも台湾のにもいないようなので、そういう土地では普通に食用として安心して使ってたのかな。
だからその「シトリニン」を出す遺伝子を持ったのが混じってたとかなら、そういうミスか何かかと思いますが、今回の問題となってるのはその「シトリニン」じゃなく、あくまで、
「未知の成分」
というやつのようなんです。
ってことは、増殖を繰り返してるうちに無害だった紅麹が遺伝子異常でも起こして、今まで見たことがない物質を生み出したってこと?
桜だって江戸時代に突然変異した桜がめっちゃきれいってことで「ソメイヨシノ」と呼ばれて接ぎ木で増やされたクローンなんですから、同じようにいきなりそういうの生み出すってこともあるでしょう。何しろ生き物なんですから、その可能性もある。
その生み出された成分が本当に今まで見たことがない「未知の成分」だとしたら、それってもしかしたら色々なことを変える可能性がないでしょうか。
例えば、これまでにない画期的な薬の元になるとか、うまくいけばガンの特効薬とかになったりしませんかね。
もしくは逆に、なんか恐ろしい毒ガスの元になる可能性もありますが、できればいい方向に向かう何かであってほしい。
今のところはその「未知の成分」のせいで腎臓の機能低下を起こしているんじゃないか、というところまでですが、もしもそうなら一秒でも早く回収してこれ以上の問題がないようにして、適切な対応を望みます。
しかし本当に「未知の成分」ってなんなんだろう。すごく気になってます。
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