生殺与奪

 いつからか毎日毎日「オータニサーン」の名前を聞かない日がない、という状況になってます。


 少し前までは、


「えらいやっちゃなあ、すごいええ選手や! どえらい稼いでも当たり前やな」


 みたいな感じだったのが、


「結婚おめでとう!」


 になって、


「一体どうなってるの?」


 になってます。


 まあ騒がれても当然ですが、何しろ出てくることが何もかもでかい。


 私は野球に興味がないもので、自分から進んで情報を集めようと思うことはないわけですが、そんな私の耳や目にも否応なしにこの方の名前は入ってきます。

 いい情報の時には素直にすごいなあ、よかったなあと思ってましたが、今はなんとも喉のどこか奥に何か引っかかってるような気持ちになります。


 まだこれから色々調べてる途中でしょうから、何がどうとか分かりませんし、この先も全部のことが本当に分かるかどうかも分かりません。ただ一つ言えることは、おそらく本当に信頼していた人になんらかの形で裏切られて気の毒だということ。


 それと、大谷さんはアメリカでほとんど全てのことを例の人を通してやっていた、その要の人に裏切られたらとんでもないことになるんだなと思いました。


 私は英語ができませんが、それでも海外に行ったら会話ぐらいなんとかなってます。日本の中学英語にそのあたりは感謝だなと思いますが、これはあくまで「会話」なので、言葉だけじゃなく身振り手振りや表情を含めてなんとか通じているんだなという感じです。いや、本当に不思議なぐらい通じるんですよ、面白いことに。


 だけど正式の書類だのなんだのになると全くお手上げ。もしもそんなことをやる必要ができたら、英語ができる人、それもきちんとした英語がしっかり分かって文章も理解できて、書けて、そういう人に頼まないといけません。

 書類なんて、日本語のでも読んで理解してって大変なんですから、それが母国語でないとしたらやはりそういう存在は欠かせない。自分ができないことをやってもらうんですから、信頼して任せるしかない。


 これって考えたらかなり怖い。その要の人次第でもしかしたら自分の命取りになるような可能性もあります。だからオータニサンだって、心から信頼して色々任せていたんでしょう。


 その要の部分を押さえられてる人がとんでもないことをしたら、これまでコツコツと築いてきた自分の信用も財産も、もしかしたら命すら危うくなる可能性があるんだなということを、今度の事件でつくづく感じました。


 なんにしても一日も早く落ち着いてもらいたいものですね。できるだけ傷つく人が少ない形で。

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