保険の掛け金の謎
少し前からテレビで見る度に、
「一体どういう計算なんだ」
と不思議に思っているものがあります。
生命保険のCMなんですが、どうにも計算が合わない。
「こういう方の場合毎月の掛け金がいくらいくらで死亡時の支払いがいくらいくら」
こういうやつですね。
色んな保険があるので内容も色々だと思うんですが、CMで宣伝してるのはあまりに毎月の掛け金が安すぎると思います。
たとえばこんな感じ。
「60歳の女性の場合掛け金が毎月千数百円で死亡時にお支払いが200万円」
計算しやすく毎月2000円にしてみますが、その場合は毎年の支払いが24,000円になりますよね。それを100歳まで生きたとして40年で合計すると、
「96万円」
です。
半分もない。しかもこれ40年掛け金を払ったらが前提ですから。人によったら数年で亡くなる場合もあるでしょうし、人生100年時代と言いながら、やっぱりまだ100歳まで満期に生きる方はそれほどはないように思います。。
最近お国の方から、
「個人で投資やら積立やらやってくださいね」
とおすすめしてくれる「新NISA」とかいうやつが、長年積み立てれば積み立てるほど利息がついてうまくいったら倍ぐらいになるかも、とか言ってるのを聞いたので、個人で投資する分を保険会社に預けて増やしてもらってるとしたら、もしかしたらこのぐらいの金額になるかも知れません。
ただしこれも、長年積み立てたらという前提です。
令和4年の女性の平均寿命が87.09歳らしいです。だとすると60歳女性が平均寿命まで生きたとして支払う年数は27年。毎月二千円としたら、
「64万8000円」
という計算になりました。
どう増やしても200万円に足りそうにない。
そんなことをおかしいとぶつくさ言っていたら、話してた相手が、
「そういうのは色々条件をつけて払わないんだと思う」
と言い出したんですが、そうでもしないと会社のお金がとっても足りませんよね。
保険の約款とかは読む気がしないぐらい小さい字でずらずら書いてあるから、きっとそこのどこかに、
「ただしこんな時は払いませんよ」
ってこっそり書いてあるんだろうなと思ってます。本当のところは知らんけど。
前に「過払い請求のCMが嘘っぽい」と書いたことがあるんですが、それと同じぐらいこういうCMも信用できんなと眉毛につばつけてしまいがち。
本当だったら自分の葬式代として入ってもいい気もしますが、いざその時になって「払いません」と言われたらどうにもならないからなあ。
本当に毎月ちゃんと支払ってるだけで全員200万円支払ってもらえるとしたら、どういう仕組みになってるのか知りたいものだと思います。
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