色んなことが、ふと、気になって、気づけばエッセイ千本目の前

あくまでも遊びです

　今朝の番組で、

「タイプ別性格診断」

　の話題を取り上げていました。

　今日は朝から用事で出なくてはいけなくて、準備しながら聞き流していただけなのであまりよく覚えてないんですが、とりあえずは、

「結局は遊びと思って見てないとだめですよ」

　みたいな結論だったと思います。

　わざと全く同じ診断書を全員に渡したら、みんな自分の診断が「合ってる」と思ってたのは面白かったです。

　よく占いで「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われますが、それと同じように自分に当てはまるように書かれているようですね。

　「日和違い」という落語があるんですが、そこでもうまいこと言ってます。

　主人公が遠出するのに八卦見の先生に今日の天気を占ってもらったところ、

「今日は降るような、日和やない」

　という返事をもらいます。

「降るような日和やないなら傘はいらんやろ」

　そう思って傘を持たずに出かけたところ、大雨に降られてずぶぬれになってしまう。

　外れたと文句を言ったところ、八卦見の先生は自分の占いが当たったと主張します。

「言うたやろ、降るような、って。それでそれを説明するために日和やない、つまり日和やないから雨やという意味や」

　なんとも無理やりな言い草ですが、まあ、性格診断もそういうものだろうと思ってた方が楽しいでしょうね。

　今、若い人の間で「ＭＢＴＩ診断」という心理学に基づいたような診断が流行ってるらしいんですが、

「ユングのタイプ論に基づく診断」

　と銘打っていて、いかにもそれらしい響きを持っていますが、これも小さく「あくまで遊びです」みたいに書いてあるそうです。

　心理学とこういった診断はイコールではないんですが、ユングという超有名な心理学者の名前を出してることで、いかにも本当らしく聞こえるのは危険ですね。

　ということで、日本の心理学者が、

「あくまで遊びですよ」

　と前もって言いながら作ったという、一応心理学に基づいてるっぽい診断をちょっとやってみました。３２タイプに分けられる性格診断ですが、やってみたら結構かっこいいのが出たのでちょろっと書いてみます。

　質問に対して「当てはまる」「やや当てはまる」「どちらでもない」「やや当てはまらない」「当てはまらない」の５つから選んでチェックしていくと診断してくれます。

「マルチな才能と厚い人望・スーパー一等航海士」

　ということで、解説は、

「好奇心旺盛で、なにごとも前向きな姿勢で取り組む人です。新しいことを肯定的に受け入れる柔軟性、目標を持ってコツコツ努力する計画性や根気強さも備えています。人を思いやる気持ちが強く、意見や立場が異なる人を上手にまとめる「良きリーダー」の素質を持っていそうです。情に厚くお人好しなところがあり、自ら苦労を背負いこんでしまうこともありますが、持ち前の器用さと忍耐力で乗り越え、自分の成長につなげていくでしょう。」

　だそうです。

　なんかええの出たーという感じですが、実は「どっちかな」と迷ったのを少し変えてみたら、

「全力で今を楽しむ！・海賊船クルー」

　になりました。

　「当てはまる」「やや当てはまる」って、どっちがどうとか悩みますよね、それをいくつか変えただけです。

　まあ、こうやってわいわい遊んでるうちが花ですね。そういう診断に振り回されてしまうといいことはない。

　数分でできますので、やってみたいなという方は「OCEANパーソナリティ診断」で検索して調べてみてください。エッセイのネタの１本ぐらいにはなるかと思います。

　他にもいっぱいありますしね、性格診断。色々やったら何本か書けるな（キラーン！）