小椋夏己の千話一話物語

望みが叶う新年

　年明けからこっち、テレビを見るとあっちこっちで、

「今年一年の運勢」

　とかいうのをやってました。

　多いのは星座占いだったんですが、年始めだからかいくつかを組み合わせ、もっと細かく分けて順位をつけているのも見かけました。

　例えば「五行（ごぎょう）」と「十二支（じゅうにし）」を組み合わせた「六十干支（ろくじっかんし）」もやってました。

　これはご存知の方も多いと思いますが「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸（こうおつへいていぼきこうしんじんき）」に「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の十二支を組み合わせた６０個の暦で一組というやつです。この暦が一回りすると「還暦」つまり、こよみが一周りして帰ってきたということでお祝いをするんです。

　その始まりが「甲子」で音読みが「こうし」、訓読みが「きのえね」となります。この年にできたので「甲子園（こうしえん）」という名前がついているわけですね。

　これで見てみたら私の干支、下から数えて何番目という悪い運勢でした。

　次に見たのが「星座」と「血液型」を合わせて４８組のやつでしたが、これも下から数えたほうがはるかに早い。干支の「ほぼべべた」に近いのよりはましでしたが、４０番台でしたね。

　ですが、次に見た「干支」と「血液型」を合わせたの、それは結構よかったです。ベスト１０に入ってました。１２０組の中のベストテン、なかなかいいじゃないか。

　それを見ていた時、ＳＮＳで妹と会話中だったので、

「今年は長年やりたかったことが叶ういい年らしい」

　と言ったところ、

「断捨離か？」

　と返されました。

　うん、確かにそれもずっと言ってる。特に実家、片付けないと。残りの人生で家２軒分なんとかしないといけないのです。このままなんぞあったら心残り多すぎて成仏できん。

　それで確かにそれもやりたいと認めたところ、

「ファイト」

　と一言返されました。

　いや、できたらもうちょっといいことあってほしいんですよ！

　確かに断捨離もやりたい、物を減らしてすっきりと生きたいと思ってますが、それだけが人生の望みかと思われたらちょい虚しいじゃないですか。

　だけど、物を減らしてすっきりしたら、なんかいいことがある気がするので、とりあえずそれからがんばろうかな。