クロースさん

 メリークリスマス!


 今日は25日で、


「イエス・キリストの誕生を祝う日」


 ですね。


 このへんは「クリスマスって何?」で書いていますので割愛します。


 今朝の「紙兎ロペ」もクリスマスネタだったんですが、


「そこ?」


 と、ちょっと笑ってしまうことがあったので書きたいと思います。


 今日のタイトルは、


「クロースさんのプレゼント」


 でした。

 

 簡単にどんなお話かと言いますと、アキラ先輩がロペのいとこのノリユキに、


「今日はクロースさんがプレゼントをくれる日」


 みたいにサンタクロースのことを、


「クロースさん」


 と教えるんです。


 ロペがそれに対して、


「ノリユキがそう覚えるといけないからサンタさんと言ってほしい」


 と言うんですが、アキラ先輩は、


「サンタクロースだってたまには名字じゃなくて名前で呼んでもらいたいだろう」

 

 という主張をするという話でした。


 いや、そういうことをよく思いつくなと笑ってしまいました。


 ですが、考えたら本当は、


「サンタさんよりクロースさん」


 が本当じゃないでしょうか。


 サンタクロースって元のモデルになる人物がいて、その人が、


「聖ニコラウスさん」


 で、そこから「サンタクロース」つまり、


「聖なるニコラウスさん」


 なわけで、それでいくとサンタさんってのはちょっとおかしいんですよね。


 アキラ先輩が言うように名字と名前じゃないですが、


「聖人ニコラウスさん」


 という意味なので、サンタさんと呼ぶと、


「聖人さん」


 になってしまう。

  

 だから本当はアキラ先輩の主張が正しいと思います。


 そもそもキリスト教には聖人がいっぱいいます。古いキリスト教時代からどんどん聖人は増え続けて、毎日を「この日はこの聖人の日」と決めていったらカレンダーがいっぱいになって、「じゃあまとめて聖人の日ね」と決めたのが11月1日の「諸聖人の日(万聖節)」で、その前日がハロウィンになりました。

 つまりハロウィンは「聖人の日イブ」ってことです。その日にケルトのなんやかんやが混じって日本のお盆みたいな日になっていますが、そういうことなのです。

 ハロウィンという呼び名も元々は「All Hallows' day(諸聖人の日)」の前日で「All Hallows' Evening(諸聖人の日前夜)」が短縮されたものとなります。


 だから「サンタさん」はおかしいな、言われてみれば「クロースさん」が納得だ。そんな妙な感心をしながら今朝のロペを見ていました。


 そういや「サンタさん」ってもしかしたら日本だけの呼び方でしょうか? 海外では「サンタクロース」って全部言ってて略してないんじゃないかと思いますが、聞ける人がいないのでよく分かりません。でも多分そうだよなあ。

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