#21 真夜中の自問自答
その日の夜、自室で一人自分の気持ちを整理するため、自問自答していた。
・玲を女性として好きなのか?
イエス
今の僕は玲のことを、愛おしく思っている。
・昔は玲のお世話は義務だと考えていたのに、いつから好きだと自覚したのか?
玲が初めて僕に喋ってくれた時からだと思う。
あの時、玲のためなら何だって出来る、と強く思えた。
・玲ママのことを女性として好きなのか?
う~ん、玲への好きとはちょっと違う気がする。
”憧れ”というのがしっくりくるな。綺麗で明るくて、とてもチャーミングな女性。
子供の僕から見てもとても魅力的な人なのに、なんで独身のままなんだろう。
・この先、自分はどうしたいのか。
玲とずっと一緒にいたい。
お世話係としてではなく、対等なパートナーとして。
・その為にはこれからどうしていくべきか。
今取り組んでいる試練は、絶対にクリアーするべきだと強く思う。
・僕自身の問題点
自分の価値観や考えを玲へ押し付けてしまっているのではないか。
この先、玲が社交的になったとき、僕が抱いている独占欲を表に出してしまわないかの不安。
ん~、自分自身の問題点は、正直解決策が思いつかないな。
これは玲や母上と相談しながら解消していくしかないのかな。
ここまで考えて、ふぅと溜息を吐いた。
机の引き出しから玲から貰った手紙を取り出し、何度も読み返した。
ここ最近の寝る前の日課だ。
自分でもニヤニヤしているのが判る。
多分の今の僕はとてもキモイ顔をしているだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます