第17話 令和十六年 二月十六日
生配信
はい、みなさんこんばんは。映像とかちゃんと映ってますかね、大丈夫ですね。マイクの音量はどうでしょうかね。
えーと、今日も始めていきたいと思います。今日もというか、だいぶあいだが開いちゃいましたですね。
今日は久しぶりに小説を少し上げまして、放送も久しぶりになりますね。小説のほうは読んでいただけたんでしょうか、少しでも向こうの世界を知っていただければと思って書いております。
あ、コメントありがとうございます。読んだ、読みました、面白かった、巨大なサソリ怖い、私も戦いたい、魔法かっこいい、読みました、魔法使いたい、コメントありがとうございます。
しばらく時間が開いてしまったんですが、実は私ですね、引っ越しをしておりまして、いろいろとバタバタしておりまして、落ち着いて筆をとれるようになるまで、筆でなんて書いていませんけども、まあ、あまり書く時間を取れなかったというのが正直なところでして、やっと最近ですね、落ち着いてきた次第でございます。
さて、えーと、皆さんもご存じのように、陛下とクコ様があちらの世界に行かれましたですね。
それについてですね、警察の方、宮内庁の方に私いろいろと聞かれておりまして、私の家もバレてしまいましてですね、まあ、新しい所に引っ越したからってやはりバレるんでしょうけども、とりあえずですね、いきなり警察につれて行かれると思うと、私も落ち着きませんので、周りの勧めもありまして、今回ですね、引っ越しをしました。
この放送にも慣れてきていたところだったんですが、ここでかなり時間が開いてしまったのでね、私は今日の放送、久しぶりですのでね、久しぶりに緊張しております。
えーと、陛下とクコ様なんですけれども、皆さんご心配されていると思うんですが、私ですね、あちらの世界で陛下とクコ様にはお会いしていまして、今後ですね、私の小説に登場する予定です。
詳しくはネタバレになってしまいますのでご勘弁ください。お楽しみにって言うんですかね。
それでですね、私の小説に最初から登場している初期メンバーいますよね、最初の冒険仲間ね。
最初にあちらの世界に飛ばされた時に、最初に辿り着いた小さな町で出会った六人ですね、その中のですね、光鈴さんと福龍さんという二人がですね、こちらの世界に戻ってきまして、ちょっとご紹介させていただこうと思います。
お二人、こちらに、ささ、座ってください。
「どうもこんばんは、光鈴です」
「ど、どうも、福龍と申します」
はい、えーと、光鈴さんは御存じの方も多いと思いますが、そうですね、コメントにもいっぱい書かれていますが、かなりの有名人ですね。
「むこうの世界では修生様にたいへんお世話になりました。今後は修生様の下で仏教の勉強をさせていただこうと思っています」
はい、ありがとうございます。福龍さん自己紹介をどうぞ。
「ど、どうもこんにちは、あ、こんばんはか、すみません。えっとー、中華料理屋やってて、あっちの世界に飛ばされて、長年、中華鍋を振ってた腕力が役に立って、あっちで拳法習って、筋トレに目覚めて、えっとー・・・」
はい、そのへんでいいです。あまり福龍さんに喋らすとネタバレしそうなんでこのへんで止めますね。
それでですね、このお二人にはこれから、私の放送を手伝ってもらったりすることになったんですけども、えーと、光鈴さん、福龍さん、どうぞよろしくお願いしますね。
この先、これからですね、ちゃんとしたカメラを買ったり、マイクを買ったりしてですね、もう少し放送のグレードを上げていけたらと考えております。
お二人にはですね、その裏方として、たまには表に出てですね、ご協力いただく予定でおりますので、お知りおきください。
コメントすごいですね、やはり光鈴さんの人気はすごいんですね、求愛コメントが止まりませんけども、福龍さんも筋肉見せてーとか書かれてますよ。
それでですね、こちらの裏方の人数も増えましたので、いつも放送の時に質問の多かった、あちらの世界への行き方ですね、これを研究する場所を作ろうということになりまして、いつも裏方で頑張っていただいているイマチャンにですね、オンラインサロンというものを作っていただきました。
私もいまいちオンラインサロンというのが良く分かっていないんですが、えーと、これからリンクを張りますけれども、これがですね、厳しいメンバー制をとらせていただきまして、大変心苦しいのですが、月額制でお金がかかります。
どうして月額制にしたかというとですね、やはり生配信でも荒らしコメントが多いんですね。コメントはブロックしたりして何とかなるんですが、真面目に研究する場所を作りたいっていうのがありまして、そこには不真面目な方にはご遠慮いただこうということになりまして、誰でも入れる場所ではなく、サロンのような会員制が良いということになりました。
大変恐縮なんですが、月額千円ということでお願いしたく思います。
もちろんですね、抜けたいと思えば抜けることが出来ますので、ご興味のある方だけの場所ということで、本気であちらの世界に行ってみたいという人だけ、みんなで議論できればと思っております。
そのオンラインサロンにはもちろんですね、私や光鈴さんや福龍さんも参加してですね、アドバイスなどが出来ればと考えております。
ではですね、下にリンクを張りますのでご興味のある方はお願いいたします。
それでですね、集まったお金なんですけれども、私たちの私腹を肥やすといったことには一切使いません。今いろいろと考えていることがありまして、それは放送の中で、具体的に決まり次第、発表させていただこうと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
それではですね、どうしようかな、二人に質問とかありますかね。えーと、どうですかねー。
おお、やはり光鈴さんへの質問が多いですかね。光鈴さん、コメント見ていただいて、どうですか? 何か気になったのとかあればどうぞ。
「えーとー、答えは水酸化ナトリウム! 次はー、FAQはFrequently Asked Questionsの略ですね。えーとー、次のはー、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドですかね、次はー、ミノカサゴですね。えーとー・・・」
光鈴さん光鈴さん、ストップストップ。コメントのクイズに答えないでください、そういうことではないんです。皆さんもクイズを出すのは控えてください。
「すいません。つい条件反射でクイズを見ると答えてしまって、えーとー、そうですねー、ミノカサゴが正解だったのかが気になりますけどねー、えーとー、あ、ジョブですね、そうですよね」
ミノカサゴは正解らしいですよ。それで、ジョブのお話をしていただけるんでしょうか?
「はい。えーとー、私のジョブは私もなんて呼べばいいのか良く分からないんですけど、学者じゃないかって言われることが多かったです。学者は仕事、ジョブでしょうけど、何の学者なのかが問題なので、ただ単に学者って言われてもって思っちゃうんですけど、私的にはですね、デバフ使いなんじゃないかと思っていまして、急所にマーカーつけたり、味方のクリティカル率を上げたり、相手の攻撃力を削ぐ攻撃をしたり、弱点属性を見抜いたり、見抜くだけで属性攻撃魔法は弱いんですけどね、あと、弱いけど全属性魔法使えるっていうのが他の人にはあまりなかったので、そこが私の特徴ということになります」
はーい、ありがとうございます。みなさん、ここだけの話ですが、光鈴さんは格闘系の技スキルをすごい覚えてるので、実は肉弾戦がめちゃくちゃ強いんです。美しい容姿に騙されちゃだめですよ。怒らせるとめちゃくちゃ怖いですからね、すぐ怒るし。
あーごめんなさい、すいません。すぐ睨むんですよねー光鈴さん。鋭い眼光って特技も習得済みですね。
「みなさん、修生様の腕のここをこう握ってこっちに曲げるとですね」
イタタタタタタタ、ギブですギブです。イタタタタ、ほんとすいませんって、ごめんなさいって、降参です。
「はい、これが急所攻撃ですね。ぜんぜん私は力をいれてないんですが、急所っていうのは不思議と痛いんですよね。面白いですねー」
みなさん、街で出会っても光鈴さんに手を出しちゃダメですからね。さて、お次は福龍さん。福龍さんへの質問ありますでしょうか?
えーと、福龍さんにクイズ出すのはやめてくださいねー、それではですねー、あーどうしようかなー、福龍さんへの質問は、答えるとネタバレを含みそうなので、福龍さんは謎に包まれた男って事にしましょう。
小説の中で福龍さんは徐々に強くなっていきますのでね、福龍さんの成長は小説で楽しみましょう。
小説はこの後もですね、陛下との出会いとかもありますので、楽しみになさってください。
私もですね、皆さんの早く続きが読みたいってコメントは読んでいるんですが、なるべく詳しく丁寧に書いてみたいっていうのがありまして、進み方が少し遅く感じるかもしれませんが、そこはですね、どうか堪えていただいて、お付き合いいただければと思っております。
それではですね、今日の放送はこのへんで終わりにしたいと思います。
オンラインサロンの、あ、オンラインサロンの名前を発表してなかったですね。えーと、オンラインサロンの名前は「異世界転生研究会」という名前になっております。ぜんぜん捻りのない名前ですね。
転生マニアが言うには、専門的に言うと転生ではなく転移だってことなんですけどね、まあ、カッコ仮ということで、もう少し良い名前があれば変えていこうと思っております。
それではですね、オンラインサロンの入会したい方がいれば、よろしくお願いいたします。人が全然集まらなければオンラインサロンは中止ということになりますので、余裕のある方はですね、入会をお願いいたします。
それではまた次回、お会いしましょう。
「はい、おっけー」
「お疲れさまでした」
「いや、緊張しました」
「光鈴さんはさすがですね、慣れていらっしゃる」
「そんなことないですよ、こんなの何十年ぶりだと思ってるんですか」
「年の功ですかね」
「そうですねー」
「イタタタタタ、ごめんなさいってば!」
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