第3章:得体のしれない贈り物(後編)
散らかったごみは地面に這いつくばっている悪魔のようで、機会をうかがって動いている。割れた窓の隙間から吹き込んだ風が、時々壁の破れた粘着物を吹き鳴らしている。そして、がらんとした天井には、切れた電線が悪魔の触手のように、揺れ、舞い、いつでも二人を捕まえて貪り食おうとしている。
二人は頭皮がしびれているだけで、両足がぐにゃぐにゃと震えている。
「誰がそこにいますか? もうあなたを見ました。早く出てきて!」 モドドは勇気を出して怒鳴った。 墓のように静かな倉庫には誰も返事をしない。
「絶対に捕まえてやる、この野郎!」 モドドはひどく言ったが、残念ながら底が少し足りなかった。
テニーはモドドの腕を強く引っ張った。
「無知な人よ」モドドの挑発に応えているかのように、あのひんやりとした声が再び響いた。
「わあ!」 さっきまで悪態をついていたモドドが奇声を上げ、不思議なスピードでテニーの手を片手に上げ、頭も振り返らずに倉庫の玄関を飛び出した。まだ箱に座っていたチャーリーのことをすっかり忘れていた。
「日記はまだ拾っていない! その声は、日記が唯一の救命キーだということではないか。拾ってきてくれないか。」 テニーは走りながらモドドに注意した。
モドドの足取りが少し止まり、約10数歩の距離を隔てて不気味な倉庫を振り返りました。 その開いた破門は、ただ開いた怪獣の口のように、静かに獲物のドアを待っている。
モドドの心は、雕刻して踊るカンガルーのように、ドンドンと激しく踊る。
「いいえ、ほっといて、行きましょう!」 モドドはテニーを引き連れて超光速の速度で去った。
黒貝街の亡霊 レオの幻 @3374713323
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